多発するゲリラ雷雨 大気を不安定にさせる「40℃の法則」とは? 今週も雷雨に警戒【スーパーJチャンネル】(2024年8月19日)

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 19日未明に発生した台風9号の影響で、大気の状態が非常に不安定になっています。特に関東では夜にかけて、ゲリラ雷雨の恐れが出ています。気象予報士の今村涼子さんに話を聞きました。

■記録的猛暑で…、今年は多いゲリラ雷雨

 今年はゲリラ雷雨が多く、これはデータとしても出ています。例えば、東京の7月から8月18日までの夕立の日数を数えてみると、49日中26日ありました。特に7月は去年の倍以上に夕立の日数が多くなっています。

 今年は「大気の状態が不安定」という言葉を耳にしているんじゃないかと思います。この「大気を不安定」にさせている理由が、地上と上空の気温差です。1つの目安として、地上と上空の気温差が「40℃」以上になると、雷雲が発達しやすいことが分かっています。

 例えば上空5000メートル付近にマイナス6℃の寒気が入ってきた場合です。平年だと東京の最高気温は31℃くらいになりますので、上空との気温差は37℃で40℃には届かないです。ですので、不安定度はそこまで高くないです。

 ただ今年は記録的猛暑になっています。今年8月の東京の最高気温は平均34.5℃あります。ですから、寒気つまり上空の気温が同じマイナス6℃でも、地上の気温が高いことで上空との気温差がおのずと40℃以上になります。

 今年の記録的猛暑が原因で不安定な状況が続き、連日、雷雲が発達しやすくなっています。

 なぜ気温差があると不安定になるかというと、上下で空気の運動が盛んになります。いわゆる対流活動が活発になって上昇気流ができ、それが雷雲を発達させることになります。

■夜もゲリラ雷雨多発 一晩で落雷5500回も

 今年は日没後のゲリラ雷雨も多くなっています。その理由も夜の気温が下がらないことです。

 昔は「夕立」という言葉の通り、夕方にザっと一雨あった後は気温が下がり、夕涼みができた時代もありました。

 近年の夏は、夜の間も気温が下がらないことが顕著になってきています。

 7月20日には一日に5000回以上の落雷を観測しました。夜中まで雷が鳴り続けましたね。

 7月以降の東京の夜9時の気温のグラフです。高い時には30℃を超えたりしていて、平年と比べても格段に高い日が多かったんです。特に28℃よりも高かった暑い夜という状況が、49日中7割を占めることになりました。

 このように夜の気温が高いと、夜の間も上空との気温差が大きい状況が続くので不安定が解消されない、不安定な状態が続いて夜も雷雲が発達しやすくなります。

 今年は湿った空気が入りやすいことも雷雨多発の一つの原因ですが、今週も不安定な状況が続きそうです。今週も「雷雨警戒週間」ということになりそうです。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年8月19日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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