坂本龍一さん死去　北海道にも大きな影響　関わったスタッフが語る「存在感」

先月28日に亡くなった音楽家・坂本龍一さん。坂本さんは札幌でも作品を制作するなど北海道にも大きな影響を残しました。


　「大役を仰せつかったので僕自身の個性も出したいと思います」


　2014年に初めて開かれた札幌国際芸術祭。そのゲストディレクターが坂本龍一さんでした。ところが開幕直前、病に倒れ芸術祭をその目で見ることは叶いませんでした。ともに準備を進めたスタッフはその存在感をこう話します。


　札幌国際芸術祭事務局細川麻沙美さん）
　「坂本さんが芸術祭のベースを作られた新しいディレクターが来るとどうしても…（涙）坂本さんのことから始まる。すごく大きな影響を与えてくださった」

　芸術祭の閉幕後、スタッフに向けて坂本さんからサプライズがありました。


　札幌国際芸術祭スタッフとして関わった納真吾さん）
　「終わった後にオリジナルのTシャツを作ってくれて、それに1人1人名前入りでサインをいただいてプレゼントもいただき感動しました」


　2015年そんなサプライズは翌年にも。療養を経て札幌を訪れた際、偶然開かれていた芸術に関する市民座談会に飛び入り参加。市民と直接話したいという思いからでした。


　札幌国際芸術祭スタッフとして関わった納真吾さん）
　「またもう1回一緒にやりたいなという気持ちを強く持っています」


　須藤真之介記者）
　「こちらの店舗では坂本龍一さんが亡くなったことを受け、特設コーナーが設けられました。YMOなどのCDが置いてあります」


　札幌市内のCDショップに、急きょ設けられた坂本さんのコーナーにはファンの姿がありました。


　坂本さんのファン）
　「唯一無二でほかにない作品が多かったので、いろいろ聴いていました。環境問題とか考えていたので、それを思うとこれからいろいろやってくれると思っていたので残念ですね」


　道民にも多くの影響を与えた坂本さん。札幌国際芸術祭の開催を前にこんなメッセージを伝えていました。


　坂本龍一さん）
　「2013年札幌でのアートの拠点づくりの種をまくことになればいいなとおもっています」


　坂本龍一さんが好んだ言葉、「芸術は長く人生は短し」。残した芸術は北海道に生き続けています。▼HTB北海道ニュース　公式サイト
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