知の回廊 第45回『Ecological Economics - 競争と共生のバランス -』

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監修:緒方俊雄(中央大学経済学部)
 
今からおよそ46億年前、太陽系には、宇宙船地球号が生まれました。その中では様々な命が宿り、人類という生命体が誕生したのは、およそ200万年前のことです。人類は、地球が育む生命圏の中で急速に繁栄し、自然の資源を利用して、自らの活動を飛躍的に拡大してゆきました。しかしその反面、様々な悪影響を地球にもたらすようになります。温暖化、オゾン層の破壊、生物種の喪失、森林破壊、汚染、貧困、飢餓、そして戦争・・・。地球環境を犠牲にして、物質的な繁栄を追求していった人類は、いま、その代償を支払わなければならない時が近づいています。
 
これまで、人間の経済活動は、地球環境とは切り離されて考えられてきました。しかし今日の市場経済のグローバル化は、地球環境に重大な影響を与えてきており、それが経済活動に反作用を引き起こす、社会的現象となっていることが明らかにされています。現在なお地球環境の破壊が進む中で、人間は、今後どうのようにこの課題に取り組むべきかを、真剣に考えなければなりません。
生態学(Ecology)と経済学(Economics)、異なる2つの学問体系をどのように融合していくのか、経済学の再検討を通じてその可能性を探ります。
 
(登場人物の肩書きや施設等の名称は番組制作当時のものとなります)
 
2005年度制作
 
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