舞台『夏の夜の夢』ゲネプロ／山本一慶・稲垣成弥・宇野結也・岸本勇太ほか

舞台『夏の夜の夢』が2023年4月19日から23日(日)まで東京芸術劇場シアターウ工ストにて公演中。

　同作は、シェイクスピアが一夜の大騒ぎを描いた喜劇で、2021年度の本公演では俳優の山本一慶が演出家としてデビューし話題となった作品。6年ぶりに3度目のハーミア役を演じる山本、初の女性役に挑む宇野結也、シェイクスピア作品初挑戦の稲垣成弥と岸本勇太をはじめ、お笑い芸人のピクニックとオラキオらがいたずらをする妖精を演じる。

　お騒がせ妖精には実力派俳優の鯨井康介、髙木俊、石田隼。シェイクスピアに和テイストを加え新たな魅力が満載の作品となっている。

【物語】
アテネの公爵・シーシュースは、婚約者ヒポリタとの婚礼を4日後に控え、浮き立つ気持ちをおさえきれずにいた。そこへ貴族イージーアスが娘・ハーミアを連れてやってくる。
イージーアスはハーミアをディミートリアスと結婚させようとしているのだが、ハーミアは恋人であるライサンダーとの結婚を望んでいた。アテネの厳しい法律では、父の意向は絶対で、父の言うとおりに結婚しなければ死刑ないし一生独身。ハーミアはライサンダーと森で落ち合い、駆け落ちすることに決め、幼なじみのヘレナにそのことを打ち明けるが、ヘレナはハーミアが拒むディミートリアスに想いを寄せており、2人の駆け落ちの秘密を教えてしまう。
4人が向かったその森では妖精界の王・オーベロンと女王・タイテーニアが夫婦喧嘩の最中。
オーベロンは妖精のパックに命じ、タイテーニアのまぶたに目を覚まして最初に見たものに恋してしまう媚薬を塗らせることに。その魔法を使って強情なタイテーニアをこらしめるつもりだった。
一方、シーシュースの結婚式の余興で芝居をすることになったアテネの職人たち6人も稽古をしようと森へと向かう。かくして夏至の夜に妖精の集う森へ出かけていくことになった人間達に待ち受ける喜劇とは？