静岡大学の"新たな形"占う次期学長選は現学長と副学長の一騎打ちに　浜松医大との統合・再編が最大の争点＝静岡県

静岡大学の次期学長選考が公示され、現学長と副学長で争う一騎打ちとなりました。長期化する浜松医科大学との統合・再編問題が争点となります。任期満了に伴う静岡大学の学長選では、候補者として近藤真副学長と日詰一幸学長の名前が公示されました。学長選では膠着状態が続く浜松医科大学との統合・再編問題への対応が最大の争点になる見通しです。統合・再編問題をめぐっては2019年に静大と浜松医大は法人を統合して2つの大学に再編することで合意しました。

しかし、日詰学長はー＜日詰一幸学長＞
「このビジョンを元に静岡大学の2つのキャンパスはもちろん、浜松医科大学からの納得が得られるような構想の策定に向けまして連携協議会に臨みたい」日詰学長は、浜松医大との合意を覆す形で1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を静大の正式な案として決定しました。

日詰学長は、この案の実現に向けて続投を目指す意向です。一方、近藤副学長は静岡キャンパスと浜松キャンパスの両方に在籍した経験があり情報学部長を経て副学長に就任しました。関係者によりますと近藤副学長は浜松医大と2019年に合意した2つの大学に再編する「1法人2大学」の推進派だということです。9月30日には候補者による抱負などの発表会が予定されていて、10月中旬の教職員による意向投票などを経て次期学長を決定するということです。

また、同じ時期には浜松医科大学の学長選もあり、両大学の学長選の結果が統合・再編問題に大きな影響を与えるとみられます。

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