【「アルテミス計画」】日本人2人が月面へ! その裏に日本の技術が! 社会部記者が解説【おはトク】

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人類初の有人月面着陸を実現した「アポロ計画」から約50年ぶりに、人類の月面着陸を目指す「アルテミス計画」。この計画に日本人宇宙飛行士2人が参加することが決定しました。早ければ2028年にも1人目の日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ予定です。

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「アルテミス計画ってどんな計画?」「なぜ日本人が参加できた?」など、日本テレビ社会部で宇宙関連の取材を担当する島津里彩記者が解説します!

1.アルテミス計画ってどんな計画?

「アルテミス計画」は日本やEUなどが参加するアメリカ主導の国際月面探査計画です。その目的は…
・月で長期滞在ができる拠点作り
・拠点などで利用する飲み水やロケットの燃料用水資源(水素)の探索
・将来的には月だけでなく、さらに遠い火星への探査

これらを見据えた壮大な計画なんです。このアルテミス計画の月面探査には、日本人2人の参加が決定しています。実はアメリカ人以外で月に行くことが確約されたのは日本人が初めてなんです。

2.どうして日本人が選ばれたのか?

これは日本の「技術力」が高く評価された証しでもあるんです。アルテミス計画にむけて日本はJAXAとトヨタなどがタッグを組んで人を乗せて月面を走れる車の開発を進めています。それが「与圧ローバ」。

月面上で水資源などの探査に使われる予定で、宇宙飛行士2人を乗せて最大30日間、中で生活ができる設計になっているということです。日本はこの「与圧ローバ」の開発と、月で10年間運用することなどの対価として、月面探査の枠を2人分獲得することができたんです。

3.広い月面で水資源をどうやって探すのか?

その問題を解決するために行われるのが「LUPEX」と呼ばれる、月の南極を目指すミッションです。これまでの観測データによって氷があると予想されている月の南極。そこで無人探査機を利用して水や氷がある場所の条件や量や質などのデータを集めようとしているのがLUPEXミッションです。

来年2025年に無人探査機が月に向け打ち上げられる予定なんですがそこにも日本のスゴい技術が使われています。

4.無人探査機には一体どんな日本の技術が搭載されているのか?

JAXAの開発担当者に話を伺いました。

JAXA月極域探査機プロジェクトチーム・麻生 大さん
「このドリルは深さ1.5メートルまで掘るんですが、先端に砂をピンポイントで集めて分析する特別な装置がついています。」

ドリルの他にも内部には電子天秤や加熱器などの観測機能が備わっていて、採取した砂に水が含まれているのかなど、その場で調べられるということです。

来年には、月面のどういった条件の場所に水がありそうなのかを探す「LUPEX」ミッションが行われ、その後早ければ2028年にも1人目の日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ予定です。今後の月面探査の動きから目が離せません。
(2024年4月15日放送「Oha!4」より)

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