SNSで17万いいね「木彫りのチョウと水」超絶リアル表現力…"木に命を吹き込む"小さな村の彫刻家 夏 (21/08/29

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まるで生きているかのような作品を生み出す若き彫刻家が北海道にいます。その作品はSNSを通じて話題となり、日本中の人々の心を動かしています。

 北海道北部、音威子府(おといねっぷ)村。深い森に入っていく福田亨さん、26歳。

 彫刻家 福田 亨さん:「あ、カラスアゲハ。こういうのは、図鑑を見ても分からない」

 福田さんは彫刻家。その手が生み出す精巧な虫たちは、見る人を驚かせます。

 彫刻家 福田 亨さん「こんなもんだろうという"その先"まで行く」

 木に命を吹き込む、芸術家の夏を見つめました。

 彫刻家、福田さんの名前を全国に知らしめたのが、5月にSNSに投稿した1枚の写真です。

 板の上の水滴。すべて木で作ったというのです。

 信じられない技術に17万を超える「いいね」がつきました。

 住んでいる音威子府村を訪れ、実際に見せてもらいました。

 彫刻家 福田 亨さん:「(作品を見せて…)チョウが水を吸っているシーンを作りました」

 (Q.水にしか見えないがどうなっているんでしょうか? )

 彫刻家 福田 亨さん:「水のところだけ浮き彫りになるように彫刻刀などで掘って、ヤスリで磨いて、ロウをつけた布で磨いてつやを出している。建物から落ちたのか、雨なのか、可能性を考える余白を持たせて、自然と人との距離感を水滴に託している」

 この他にも、木を使って様々な昆虫の作品を作って来た福田さん。

 その数は約50あります。

 細い触角や足もリアルに表現されているだけでなく、動き出しそうな躍動感も。

 図鑑や標本はもちろん、"生きている姿"が一番の教科書です。

 彫刻家 福田 亨さん:「歩いているところを見て、脚がどういう順番で動いているのかとか、触覚がどういう角度で上がっているのかを見て勉強している」

 虫に囲まれた生活に妻の朋子さん(28)は…

 妻 朋子さん:「一緒に虫捕りもいきますし、私の方がチョウを捕るの上手です」

 彫刻家 福田 亨さん:「うんうん、俺より上手いもんね」

 この日は新作の仕上げに入っていました。

 福田さんの作品の多くに共通しているテーマは、人と自然とのつながりです。

 彫刻家 福田 亨さん:「トノサマバッタのオスです。脚を削っている。トノサマバッタと虫かご。工芸で作った虫かごの中に、自然の生き物を飾るのがテーマとしておもしろいかなと」

 小樽市出身の福田さんは中学卒業後、おといねっぷ美術工芸高校に入学。

 全校生徒100人の小さな学校ですが、北海道内で唯一、工芸科があります。

 全国から若者が集まり、木工や美術を学びます。

 高校3年生:「手の彫刻の試作品を作っている。自分の技術を高めたくてリアリティーを求めて作っています。本当に自分のやりたいことは何かと考えたときに、"ものづくり"だったのでここに来ました」

 女子生徒:「ロッキングチェアを作っています。くつろげる空間を作ろうと…(将来は)有名になって、音威子府に帰ってくることが目標」

 福田さんもこの高校で木工の基礎を学びました。

 北海道おといねっぷ美術工芸高等学校 池原 智宏 校長:「ものづくりを通して人作りをしている学校。いろいろな不便や不自由もあるけれど、それを越えて何かを作りたいという気持ちが上回って、この村に集まって来ている」

 卒業後、一度は北海道を離れ家具メーカーで働きますが、彫刻家として生きていくことを決めて退職。

 制作の場に選んだのは、高校時代を過ごした音威子府村でした。

 作業の合間に向かったのは森の中です。

 彫刻家 福田 亨さん:「あ、カラスアゲハ!ミヤマカラスアゲハというチョウ。春と夏に出てくるんですけど、夏に出てくる"夏型"です」

 彫刻家 福田 亨さん:「(音威子府は)四季の移り変わりを感じられる土地なので、作品の構想を考える手がかりになるいい環境」

 森に生きる虫たちの姿が福田さんの作品にも命を与えます。

 彫刻家 福田 亨さん:「例えば、砂利の上に止まったりしているのを見て、作品にできないか考える。そういうのは図鑑見てもわからないので、こういう感じで飛ぶんだとか見ながら作品に生かせたら良い」

 SNSで注目され全国からの問い合わせも増えました。

 順風満帆に見えましたが…。8月、東京で行われた展示会。

 新型コロナウイルスの影響で行くことを断念しました。

 彫刻家 福田 亨さん:「感染者がすごく増えてきていたので、今回は行くのを諦めました。自己満足で作っているわけではない。見る人に何かを感じてほしいというのがあるので、見た人の反応を見られないというのは結構つらい」

 作品ができた喜びを分かち合える日まで、自分に向き合う時間が続きます。

 彫刻家 福田 亨さん:「こんなもんだろうと思う"その先までいく"のが大変。例えば触覚も、ここまで細くしたら良いだろうという、さらに細いところまでいったり、その一歩先まで行く。自分が作る作品をきっちり完璧に仕上げるというのが目標」

 森で出会った命を彫刻に込めて。

 見る人みんなを驚かせる作品が小さな村から羽ばたきます。

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