Скачать или смотреть 大学時代に年金の未納がある場合どうすればいいの？49歳より上の年代の方は要注意！

「ねんきんネット」や「年金定期便」で、自分の年金の加入記録を見た時に、大学生時代に未納期間があることを発見して驚かれた方はいないでしょうか？未納期間がありますと、将来、国民年金が満額受給できない可能性があります。これは現在、49歳よりも上の年代の方が該当する可能性があると言う話になります。１．どうしてそんなことになっているのか？
２．自分の年金額はどうなるのか？３．ではどうすればいいのか？の3点についてお話したいと思います。

そもそも国民年金は、20歳以上60未満の全ての国民に加入する義務があるということになっていますが、実はある時代までは、20歳になったとしても大学生であれば国民年金への加入が任意の時代があったんですね。しかもこの時代に大学生で、国民年金の保険料を払っていなかったという場合、その方は、自分の責任で年金に入っていなかった！という扱いになっています。

そのある時代というのは、1961年4月から1991年3月までの期間という事になります。これは元号に直すと昭和36年4月～平成3年3月までの期間ということになるのですが、この期間に20歳以上で大学生だった方は、国民年金が任意加入になっていたということです。

これは、生年月日で見れば、1971年3月よりも前に生まれた方が該当する可能性が高いということになります。1971年3月より前に生まれた方というのうは、今の年齢で言えば49歳より上の年齢の方という事です。

なお、これは余談になりますが、今の大学生は「学生納付特例制度」と言って在学中の年金保険料の納付が猶予されるという制度を利用している方が多いです。ある調査によると、学生の65％以上の方が利用しているという結果が出ています。ただこれは、あくまでも「猶予」ですので、後から「追納」しなければ年金額に反映することはありません。なお、今回お話している内容は、この「学生納付特例制度」とは、まったく別の話になっています。

先ほど申し上げた1961年4月から1991年3月までの期間に20歳以上で大学生だった方の年金記録については、国は、「この期間については、国民年金に加入していたことにはするけれど、年金額には反映しませんよ」という扱いをしています。なおこの期間は、通称「カラ期間」と呼ばれています。

例えば、20歳からカラ期間で大学生をしていて、23歳で卒業をしてすぐに会社に入り60歳まで働いて退職した場合、厚生年金の加入期間は37年間ですが、国民年金の加入期間は40年間としてカウントされます。ふつう国民年金は、40年間保険料を払うと満額もらえることになっていますが、このケースの場合は40年間加入しても満額もらえない！という事になっています。その理由は、カラ期間が受給資格期間にはカウントされるけれど、年金の受給額には反映されないという仕組みになっているからです。

では、年金額はどのくらい減るのかと言いますと、例えばカラ期間が1年間あった場合は年間で約1.9万円が減額されて、３年間あった場合は年間で約5.8万円が減額される！という事になります。仮に65歳から90歳までの25年間、年金を受給すると想定した場合は、カラ期間が1年の人は約49万円の減額になりますし、3年の人は約146万円の減額ということになります。生涯を通してみると、かなり大きな金額二なることが分かります。

ではどうすればいいのか？　ということですが、実は、「任意加入制度」というものがあって、これは60歳から65歳の間であれば国民年金の保険料を納めることができる！という制度です。60歳から65歳までですから、最大で５年分の未納をカバーすることができます。

但し、この「任意加入制度」を利用できる人は、厚生年金保険に加入していない人と決められていますので、自営業や専業主婦、もしくは会社を退職した人に限定されてしまいます。そうなると、60歳までに会社を辞めなければなりません。なお老齢基礎年金の繰上げ支給を受けていている人もこの制度を利用することはできません。

では、60歳以降も会社で働いている場合はどうなるかと言いますと、その場合の老齢厚生年金は増やすことはできますが、老齢基礎年金は増やすことはできません。でも、実は老齢厚生年金の経過的加算額という部分を増やすことはできます。

これはどういうことかと言いますと、例えば学生時代に国民年金の未納期間が３年間ある人の場合、60歳以降に厚生年金の加入期間が3年間あれば実質的に3年分の老齢基礎年金に相当する金額の老齢厚生年金を増やすことができる！　ということになります。ですから、60歳以降も会社員として働ける人は、たとえ学生時代に未納期間があったとしても、満額の老齢基礎年金に相当する年金がもらえる！という事になるのです。



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#年金 #未納 #加入実績