【鉢形城】北条氏がこの城を北関東支配の拠点とした理由とは？広すぎて回れない城跡をポイント見学

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鉢形城は昔の城の様子がよく残り、約24万平方メートルの敷地が国の指定史跡として整備されています。そして日本百名城にも選ばれています。たくさんの史料が展示された「鉢形城歴史館」もあり、歴史好きな方にはたまらない「観光地」となっています。
この城を現在の形にしたのは、小田原を本拠に関東に強大な勢力を誇った北条氏。その四代目氏政の弟にあたる氏邦が城主をつとめていました。氏邦には兄氏照のほかにも兄弟がおり、生まれた順や母親の身分などによればこのような大きな城を任される立場ではなかったようです。しかし氏邦は他の兄たちに負けない働きをし、北条家ナンバー３ともいえる力を手に入れます。氏邦はもともとここにあった鉢形城に入り、北関東を抑える一大拠点に拡張。関東有数の巨大な城を築き上げるのです。鉢形城のまわりには殿原小路や鍛冶小路などの地名がつたえられており、ここには城下町があり栄えていたこともわかります。
ところで、どうして氏邦は数ある城の中からこの鉢形城を北関東支配の拠点としたのでしょうか。今回は現地をおとずれそのヒントをさぐってみます。

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