竹あかり 世界はただ輝いて- カナエリア（伊賀市）

大小様々なあかりが、ありのままの生命を表現した“世界はただ輝いて”と題する圧巻の作品は、竹を切り、穴をあけ、あかりを灯すというシンプルな工程から作り出される“竹あかり”によるもの。「竹の内側の色は日本人の肌の色に近く、そこに反射された明かりはすごくやわらかい。」そう語るカナエリア代表の川渕皓平さんは、これまでの経験や世界観を作品に反映させ、東海・近畿エリアで活躍する竹あかり作家・演出家です。

川渕さんの転機になったのは世界一周の船旅 ピースボート。発展途上国の実際の様子を知り、乗船した中で知り合った仲間と、これからの生き方について討論を重ねて得た答えは、自分のやりたいことで生きていくこと、人生を楽しむこと、世の中がうまく循環するための支えとなることでした。竹は日本人の生活に古くから深く関わり、子宝・子孫繁栄の縁起物とされてきた一方、現在では放置竹林による竹害などの被害が起こっている現状。「その竹に手間を加えることで喜んでもらえるもの、美しいものに変えられるのが竹あかりの魅力」だと語り、作品には地元の間伐材を用いることで社会の循環と向き合っています。

ただ綺麗なだけではない「宇宙の始まりに想いを馳せ、もとは同じところから来たのだから、皆が幸せになることができる」という川渕さんの世界観から生み出された作品は、作品にふれた方々の心を優しく照らします。

伝七ステーションは三重県の魅力を「受け継がれた人の想い」と捉え、SDGsの観点から地域ならではの持続可能性を映像を通じて発信します。
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