【藝祭2023】箏曲生田流

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箏曲生田流自主演奏会

2023年9月2日(土)東京藝術大学第6ホール

00:00 四季の柳 / 宮城道雄
14:31 三重奏曲 花舞 / 牧野由多可
29:48 二重協奏曲 花時計 / 城戸さくら 鹿野竜靖 細川喬弘


プログラム
1.《四季の柳》宮城道雄 作曲

【解説】
詞は詩人磯部艶子によるもので、春は乙女のかわいらしい振り分け髪、夏は若い女性の粋な洗い髪、秋は年を重ねた女性の苦悩を乱れ髪、もつれ髪として描きます。そして冬は雪をかぶった柳を、老女の白髪に見立てて歌われます。
曲は、地歌箏曲のほか長唄、常磐津、清元など、さまざまな日本の三味線音楽の特徴が取り入れられています。

【学生からのひとこと】
本日は大学院生のお二人の助演を得ての演奏となります。
年を重ねて変わりゆく女性の姿を柳にことよせて歌われる歌詞の内容をいかに表現するかということに苦心しました。
その成果を披露できれば幸いです。

箏 山口紗季(4年) 柿原万穂(2年) 大石真愛(2年)
三絃 城戸さくら(修士2年) 吉越大誠(3年)
尺八 石橋えりか(琴古流修士1年)

2.《花舞》牧野由多可 作曲

【解説】
この曲は牧野由多可作曲の三重奏曲です。冒頭に提示される一箏の主題が様々に変化してゆき、時に重く、時に軽やかに曲想を変容し、最後には舞踊曲風とも言える曲想に発展してゆき、再び冒頭の主題を登場させ曲が終わる、現代音楽的な音の動きで構成されています。

【学生からのひとこと】
花がきらびやかに舞い、美しく散るさまを箏と十七絃で息を合わせて演奏します。咲き誇る花々を想像しながらお聴きください。

1箏 黒澤亜佳里(4年) 木下富博(3年)
2箏 平川嘉乃(4年) 堀川陽菜(2年)
十七絃 藤田菜美子(3年)澤田陽花(2年)

3.《二重協奏曲 「花時計」》1・3楽章 鹿野竜靖 2楽章 細川喬弘 作曲

二重協奏曲と呼ばれるジャンルはクラシック業界においても、邦楽業界においても稀にみる編成だと思います。数多くの大合奏作品を生み出した宮城道雄先生でさえ、二重協奏曲は「菊の栄」のみです。ブラームス、メンデルスゾーン、フンメル...。これまで名だたるクラシック作曲家が二つの楽器をソリストとして“二重協奏曲”の形式でコンチェルトを描いてきましたが、そこにはある共通点が考えられます。ヴァイオリンとチェロ、のようにソリスト双方の音域が異なるように描かれています。今回の作品では十三絃箏で全く同じ音域の楽器での二重協奏曲という依頼を受けたことで、かなり挑戦的な作品となっています。また、伝統ある生田流自主演奏会において“新曲初演”を行うことは今回が初めてでは無いでしょうか。今回、拙作を初演させていただけること、大変うれしく思います。(鹿野竜靖)

《一楽章 懐古の花》
一楽章では“過去を振り返る”をテーマに明治~昭和にかけて現代箏曲の礎を築いた宮城道雄師に焦点を当て、宮城師が数多く残した大合奏作品の前奏をもとに主題を描きました。“今、宮城道雄師がこの時代を生きていたらどんな作品を書くだろう”というような作曲者の挑戦的な意向も含まれております。中間部に現れる箏二面のカデンツァでは宮城作品の大合奏で必ず登場するであろう手法「楽の手」を用い、それぞれに対話のように掛け合いながら冒頭の主題へ戻り当楽章を終えます。聴いてくださる方に、宮城作品から得たエッセンスを曲中から感じていただけたら嬉しいです。(鹿野竜靖)

《二楽章 ゆらめく花》
二楽章では、宮城道雄師が大編成の合唱合奏曲には欠かせない“地歌箏曲の声の重なり”に主眼を置き、作曲しました。
まず、冒頭のソロ部分では、雅楽を思わせる、ゆったりとした、どこか懐かしい旋律で、宮城道雄師が奉職していた東京音楽学校時代の昭和から、現在の令和までの時の流れを静かに映し出します。
続く大合奏部分では、女性と男性の幅広い声域によるハーモニーを、個性豊かな“花”の集まりに見立て、水面でゆらゆらただよう様を描きました。
中間部ではソロによる器楽部分で、2つの旋律が複雑に絡み合います。花が水と戯れ、やがて溶けるように沈んで様子をイメージしました。
後半は再び大合唱で、水面に光が差し込む情景を、穏やかに優しく歌いあげます。
宮城道雄師が残した楽曲が時代を超えて、いつまでも受け継がれるように、祈りを込めて...。(細川喬弘)

《三楽章 めぐる花》
三楽章ではソリスト細川喬弘さん、城戸さくらさんに焦点を当て曲を書きました。お二人は現在大学院二年生、今年度で学生生活を終えてしまう...どこか花のような限られた時間。そんな寂しさを冒頭のフレーズに込めました。しかし寂しさに浸っているのもつかの間、唐突に変拍子のアグレッシブなフレーズが続きアンサンブルへと発展してゆきます。全体を通して一貫した主題が、時の経過を表すように何度も何度も繰り返されることから当楽章を「めぐる花」、そしてそれは、お二人が過ごされたこれまでの学生生活を振り返っ
ているかのような意味を込めて描き、総タイトルを「花時計」と記しました。合奏群はその主題に寄り添ったり、対峙したり、様々な展開をしながら曲を発展させ、最後はお二人を明るく見送るように、華やかに締めくくります。楽しい六年間の学生生活の最後に、こうしてお二人に携わることができ、作曲者の私はとても幸せに思います。(鹿野竜靖)

最後に、“声”をテーマに大編成の曲を初演することは、私のかねてからの願いでありました。多くの方々のお力添えのもと、この度の藝祭でそれが実現いたしました。一、三楽章の作曲者である鹿野竜靖氏をはじめ、携わってくださった皆さまには深く感謝しております。
拙作を初演させていただくにあたり、温かく背中を押してくださった上條妙子先生、作曲に関してご指導賜りました池上眞吾先生に厚く御礼申し上げます。(細川喬弘)

箏ソロI 細川喬弘(修士2年)
箏ソロII 城戸さくら(修士2年)
箏IA 奥野楽(修士1年) 小原瑠里(現代2年)
箏IB 榊原優衣(4年) 柿原万穂(2年)
箏IIA 黒澤亜佳里(4年) 丹生谷愛恵(現代3年)
箏IIB 平川嘉乃(4年) 堀川陽菜(2年)
箏IIIA 山口紗季(4年) 前川梢(現代3年)
箏IIIB 藤田菜美子(3年) 大石真愛(2年)
箏IV 吉越大誠(3年)
十七絃A 中川璃織音(現代4年) 間宮世奈(2年) 澤田陽花(2年)
十七絃B 鹿野竜靖(現代3年) 木下富博(3年)


《撮影》
梅原真生(音楽環境創造科学部2年)
栗原理緒(声楽科学部2年)
宇都本駿太(作曲科学部1年)
塩田航佑(先端芸術表現科学部1年)

《動画編集》
塩田航佑(先端芸術表現科学部1年)

《録音》
佐藤匡介(音楽環境創造科学部3年)
中村環希(音楽環境創造科学部3年)
松村道知(音楽環境創造科学部3年)
澁谷陽奈(音楽環境創造科学部2年)
藪崎友輔(音楽環境創造科学部2年)
白川健斗(音楽環境創造科学部1年)
徳永芽久(音楽音響創造修士2年)

《音声編集》
松村道知(音楽環境創造科学部3年)

東京藝術大学学園祭【藝祭】公式YouTubeアカウントです。
The festival of Tokyo University of the Arts

今年度藝祭のテーマは「いま、ここで」

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