【ショーペンハウアー②】西洋哲学解説【意志と表象としての世界】

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動画の書き起こし版です。

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ショーペンハウアーは著書『意志と表象としての世界』にて
世界は人間の意志と表象であると言いました

ちなみに本著が出版されたのは彼が25歳のときです。
ガチの天才です。


表象である。の方に関しては前回の動画で解説させていただきました。
彼は世界の表象を徹底的に観察することによって、
その裏で蠢く【モノ自体】の本質を探ろうとしました。

そして、世界のあらゆる表象は絶え間ない努力を続けていることに気づきます。
しかも、その努力の目的は【生きること】に終始していると。

このことから、ショーペンハウアーは
『モノ自体とは【生への盲目的な意志】ではないか』
と考えるのです。


この意志があらゆる生命現象と物理現象の背後で働いて
物質においてはそれが客体化されていると言ったのです。


例えば、性器はそのまま生を繋ぐための意志の客体化ですし、
心臓は生きるために血液を循環させるという意志の客体化であると考えられます。


つまり、カントがいう【モノ自体】とは【意志】のことであり、
その意志が表象として現れたものを我々は世界として認識している。
そのように主張したわけです。


さらに、その意志が表象として私たちの前に姿を表す際には
段階がある。とも言いました。

ショーペンハウアーはこの段階を【イデア】として表現しましたが、
これはプラトンの主張するイデアとは少し違った意味なので
混同しないようにしましょう。


まず、自然法則などは【低位のイデア】と表現されます。
例えば、重力などが意志していることはわかりやすく『落下』ですよね。
『下に落ちたい!!』という意志がありありと感じられます。
このように、低位のイデアほどその意志が剥き出しになっています。
同時に重力に種類や個性はありません。
「特にこの重力は最高だね!」みたいなものは存在しないのです。

植物はどうでしょうか。
ショーペンハウアーは自然法則よりは高位のイデアであると考えます。
植物が存在するためには低位のイデアである自然法則が複雑に絡み合う必要があります。
そのため、植物は自然法則よりも意志を感じるのが難しいと言えますね。
また、自然法則ではあり得なかった【個性】が植物には現れます。

さらに高位のイデアとして動物があります。
動物は植物よりもさらに様々な低位のイデアが絡み合っていて
その分、意志の滲み出し方もわかりづらくなっています。
同時に、植物には存在しなかった【性格】が現れます。



そして、最上位のイデアが人間です。
人間は様々な低位のイデアを含み込んでおり、
同時に【理性】というものが現れます。

この理性は他の存在とは違い『観念を想像する』力を持っています。
そのため、過去や未来、またはここではないどこか、他者などを想像することができます。
それによって、自己犠牲など、他の存在では考えられない『本能に背いた行動』をすることがあります。
それだけに『生への盲目的な意志』が見えづらいのです。



植物が性器(おしべとか)を剥き出しにしている一方、
人間がそうでないのは理性があるからですよね。



そして、それぞれの意思は無根拠に闘争を繰り返します。
長い闘争の中では、低位のイデアが高位のイデアに勝つことがあります。

これが、死です。

高位のイデアである人間が、低位のイデアである自然法則や生物などに負け
最後には低位のイデアである物質に還っていくのです。


このように個体レベルでは高位のイデアと低位のイデアの逆転現象が起こります。
しかし、全体で見れば、常に高位のイデアはより高みに登ろうと努力を続け
十分に長い時間をかければ、さらに高位のイデアになっていくと考えられます。

これは、進化論にも当てはまる考え方でしょうし、
ヘーゲルの絶対精神の概念にも一致するような哲学ですよね。


ショーペンハウアーはこのように、この世界は我々が認識している表象と
その裏で蠢いている生への盲目的な意志によって成り立っていると考えました。



そして、この前提から彼は『生き方』について言及します。
一言で表すと『生きるのは苦痛だ』と。
そして、その苦痛から脱却するためには
『生への盲目的な意志』を否定しなければならない。と。

この思想が彼がペシミスト(悲観主義)と呼ばれる所以です。


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