脱水の症状と治療 病態から考える! ~ツルゴール,血圧,尿量,口渇,悪心・嘔吐など~

Описание к видео 脱水の症状と治療 病態から考える! ~ツルゴール,血圧,尿量,口渇,悪心・嘔吐など~

「脱水のしくみ」の続きとなります!
前の動画→   • 脱水のしくみ 3タイプを解説! ~水欠乏性脱水/Na欠乏性脱水/等張性脱水~  

今回は脱水の病態タイプ別にみる症状と治療です.
脱水の症状は多岐にわたり,タイプによっても変わるのでとても覚えにくいです. 暗記しようとせず,解剖生理学的に理解していきましょ~!

まとめ表のダウンロードはこちら→https://d.kuku.lu/82304812ae

【動画中に出てくる問題の解説】

第105回午前28番
一次脱水でみられるのはどれか.
ポイント:1次脱水とは水欠乏性脱水(高張性脱水)のことです.
1.尿量の減少
 → これが正解です.ただしすべてのタイプの脱水で生じます.
2.血漿浸透圧の低下
 → 水欠乏性脱水では,細胞外液から水が失われているので,ナトリウム濃度などの上昇により血漿の浸透圧は上がります.
3.バソプレシンの分泌の抑制
 → バソプレシンとは,抗利尿ホルモンの別名です.尿量を減少させるために抗利尿ホルモンは分泌増加します.
4.血漿ナトリウムイオン濃度の低下
 → 選択肢2で解説したように,血漿のナトリウム濃度は上昇しています.

第103回追試午前10番
水欠乏性脱水症の初期の症状・徴候で正しいのはどれか.
1.口渇
 → 正解!動画内ではここまで解説していませんが,細胞内液の水が足りなくなると,口渇中枢が刺激され脱水初期の段階で喉の渇きを覚えます.
2.めまい
 → 動画でも言っているとおり,めまいも生じますが,血圧低下や悪心嘔吐の症状が強いナトリウム欠乏性脱水の方がみられやすいです.この問題では初期の症状が聞かれているので,選択肢1の方が適切です.
3.尿量増加
 → 逆ぅ!すべてのタイプの脱水で尿量減少がみられます.
4.血圧低下 
 → これ,ややこしいですね...血圧も下がるので間違いではないですが,選択肢2と同じように考えて,ナトリウム欠乏性脱水の方が血圧低下はみられやすいから,初期の症状としては選択肢1が正解,という判断になります.
少し難しい話になりますが,前回の動画で,水欠乏性脱水では細胞内液から水を引っ張ってきて血漿の減少が少し緩和されていましたよね?そのため,初期にはあまり血圧の大きな低下はみられません.
逆に,細胞内液に水が引っ張られるナトリウム欠乏性脱水だと血圧低下はみられやすくなります.

混乱させてしまったかもしれませんが,実際の国試問題なので あえて扱ってみました.ただ正直あまり良い問題ではないので, 今後,こういった混乱を招きやすい選択肢で出題されるかは疑問です😃

0:00~オープニング
1:01~細胞外液量の減少(共通する症状)
5:00~国試問題①
5:27~細胞内液量の異常(特徴的な症状)
5:53~水欠乏性脱水の特徴
6:06~国試問題②
6:59~ナトリウム欠乏性脱水の特徴
8:41~国試問題③
9:54~脱水の治療
11:52~輸液の注意点


制作:メディックメディア 井川原良、安藤淳,吉川恵里奈
制作協力:ジョスリン糖尿病センター/ハーバード大学医学部,リサーチフェロー 渭原克仁 先生
イラスト:マッサマンカレー
Music 「Stream」kyaai
「Morning」しゃろう
DOVA-SYNDROME など

Комментарии

Информация по комментариям в разработке