三之助 中学生もちはやぶる!「鈴ヶ森かるた会」

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三之助「じゃあ、俺か。ほい、きた。あら、坊主引いちゃったよ、蝉丸じゃないすかこれ。ってことは全部戻すの?これ。あらーやられた。みなさんこんにちは。噺家の柳家三之助でございます。今日はですね、いきなりこの坊主めくりからスタートして最後まで坊主めくりをお届けするんですか?」
松尾「違います!私たちは鈴ヶ森かるた会のメンバーで百人一首を使った競技かるたという競技の上達のために日々練習しています」
三之助「ってことは、坊主めくりじゃなくて本当に百人一首読んでパーンっていうあれですか?」
松尾「はい」
大杉「鈴ヶ森かるた会のメンバーは6人で、全員鈴ケ森中学校の生徒です」
三之助「鈴ケ森中学校のかるた部?ってこと?」
武田「学校に部活がなかったのでお母さんたちと一緒に鈴ヶ森かるた会をつくって練習しています」
三之助「じゃあ今日は、坊主めくりじゃなくてみなさんに百人一首とかるたとり、知ってもらいましょうね。色々よろしくお願いします、教えてください、お願いします」
全員「お願いします」

平成29年4月に誕生した「鈴ヶ森かるた会」。
発足した当時は、みなさん競技かるたの経験はなかったそうですが、練習を重ねるごとに、メキメキと腕をあげ、今では数多くの大会で入賞するまでになりました。
指導にあたるのは、全日本かるた協会が定める最上位の級位、A級ライセンスを持つ、櫛引斗和子さん。
早速、お話を聞いてみましょう。

三之助「百人一首をね、使ってかるたやるってのは、みんな知ってると思うんですよ。今聞こえてますけど、上の句を詠んで下の句をスパーンってなんかすごい、さっきから足に飛んでくんです。こう、立ってるとね。そんな感じっていうのは分かってるんですけど、なかなか激しいんですよね?」
櫛引「競技かるたは「畳の上の格闘技」とも言われていて、怪我するというのも日常茶飯事で」
三之助「ん?怪我するんですか?」
櫛引「はい、怪我しますね。毎回わりと突き指をしたり、手がぶつかって骨折したりなんか私は経験した事あります」
三之助「骨折までしちゃうの?」
櫛引「はい」
三之助「なんかもう運動部なんだね、ほとんどね」
櫛引「ほとんどそうです」
三之助「先生はこの子供達に指導されてるときに、かるたの指導をどういう感じにやっていくんですか?」
櫛引「かるたってその子の性格が出るので、自由に取る子にはより自由に取れるように、楽しく取れる子はより楽しく取れるように長所を伸ばす指導を心がけています」
三之助「なるほど」

それでは、競技かるたの基礎について、B級の腕前を持つ「鈴ヶ森かるた会」のエース、
松尾咲希さんに、教えていただきます。

松尾「そうですね、まずこっち側の陣に25枚で相手側の陣にも25枚ある状態で競技が始まるんですけど、自分の陣を取ったらそのまま1枚無くなります。もし、相手の陣を取ると、相手の札が1枚減ることになるので自分の陣から送りたい札を1枚送って、そうすると自分の札が減ることになって、そのようにして、それを繰り返していって、自分の陣を先に0枚にした方が勝ち」
三之助「なるほどね。相手の取ると自分のも減るんだ?なるほどね。こう、見てるとね、ひらがなで下の句ですかこれね、下の句に見えないんです。これ、なんかずっと見てるとクラクラしちゃうんですけど。音が、上の句が聞こえてきたとたんに、これを探して、えいって取ると。イメージです、私は。本当にそう?」
松尾「たとえばこの札だと、『せおはやみ』って札になるんですけど『せ』から始まる札が百人一首の中でこの一つしかないので、これは『せ』で取れます」
三之助「相手が『せ』って言った瞬間にもうこれで決まりってこと。あっそうか、始まりが同じ音の札がいくつもあるものあるんだね」
松尾「これはその例なんですけど、『君がため惜しかりざりし』っていう札になるんですけど、これの他に『君がため春の野に出でて』っていう始まりの札があって、『君がため』まで一緒なので、その次の『お』の音を聞いたときに取れるのでこれは6文字聞かないと駄目です」
三之助「あらー、それ随分後ろだね。でも、6文字目でバーっと行くわけだ」
松尾「そうですね」
三之助「ちょっと取り方を実際に教えていただきたいんですけど」
松尾「例えば、相手人の下段にある札であれば、このように体ごと動かしながら、こう言う風にはらって、そのままこういう感じのイメージで取るので、この構えの姿勢からそっちに体重移動しながらこういう風にはらいます。逆側だとこうひねるよう
にしながらこういう風にはらいます。場所によって取り方がちがくて、この札がこう言う風に真ん中に置かれている場合もあって、そういう時は突き手といって、こういう風に突いて取ります」
三之助「どっちに飛ばしてもいいのね?」
松尾「そうです、競技線っていうのがあってここの四角のことを競技線って言うんですけど、そこから札を出す。もしこれが詠まれたとき、札を触らなくても競技線から出せば取りになるので、ここからこうやって出した状態でこれは私の取りになります」
三之助「みんなけちらかしちゃってもいいの?」
松尾「そうですね」
三之助「あーそうなんだ、だからか。奥が深い」

三之助師匠も、競技かるたに挑戦。

三之助「じぁあ、この1番端っこね。ちょっとやってみますよ。・・・あ、駄目だ。届かなかった。自分の腕の長さが分かってないねこれね。えー、難しいんだねやっぱり。それでもうなんかさ付け根が痛いんですけど。駄目かなこれ。へぇー、なかなか難しい」

いやぁ、骨折しなくて良かった、良かった。

三之助「改めて皆さんにお話伺いたいと思います。最初に聞きたいのはやっぱり、かるたを始めたきっかけなんですけど」
大杉「私は、鈴ヶ森かるた会があるって知ってそれで、体験に行って、楽しさに気づいてそれで始めることにしました」

三之助「みなさんは好きな歌とかってあります?」
宮澤「『大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立』っていう歌なんですけど、歌の意味が、男性って言うか誰かにこうちょっと馬鹿にされたときに、返した歌なんですけどそれがこう女性の強さとか自分でもできるっていう強さとかが見れるんでその歌が好きです」

武田「『ちはやふる』が、私宝塚が好きなんですけど、その好きな人に紅ゆずるさんって人がいるんですけど、下の句が『から紅に』で始まるからそこだけ、紅って入ってるから好きだなって」
三之助「それは人には渡したくないっていうのはあるの?」
武田「好きだけど、取られたりするんで」
三之助「取られちゃうときもあるんだやっぱり。
かるたを始める前と始めてからで、何か自分の中で変わったことがあったら教えて欲しいな」
松尾「かるたは1時間半とか、長い間集中してやらないといけない競技で、大会になるとそれをさらに6試合とか1日でこなさないといけないので、長い間集中するっていう力も付いたように感じます」
三之助「やっぱりなんていうの、身体的にもなんか変わったことってあるのかな?」
松尾「ビンタ痛そうって言われますね」
三之助「それはそうかもね。ビンタされたくないね
あの感じ。飛んでっちゃうもんね」
三之助「最後に源平戦というのをやろうってんですけど、これはいわゆる1対1の競技かるたとはちょっとちがうの?」
櫛引「はい、源平戦は百枚使ってやる、いわゆるお遊びのようなものです」
三之助「さっそくやってみましょうか、ね。皆さんよろしくお願いいたします」
全員「お願いします」

三之助「やっぱ見つけるね。あーこれだ。あー取った。なんとか噺家の面目躍如『ちはやふる 神代もきかず 龍田川 からくれないに 水くくるとは』だけは、取ることができました。さぁ、みなさん今回はいかがだったですか?競技かるたの世界、なかなか奥が深いですよね。この鈴ヶ森かるた会はメンバー大募集中だそうでございますよ。今日は女性ばかりですけど、そんなことない。男性の方も大歓迎だそうでございます。皆さんチャレンジしてみてはいかがでしょうか?さて、次回のとっておきの品川どうぞお楽しみに」

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