インフル大流行で「インフルエンザ脳症」増加傾向 主に5歳以下の子どもが発症…死亡率10%・後遺症など重症化リスクも

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全国で猛威を振るうインフルエンザ。
子どもたちへの感染も急激に広がり、東京都内のクリニックには発熱症状を訴える患者が押し寄せています。

診察を受けているのは、生後11カ月の乳児。
連日40度の熱が出ているといいます。

感染が広がりを見せる中、特に子どもは「インフルエンザ脳症」といった深刻な合併症を発症する恐れが指摘され、警戒感が高まっています。

映像は6日、東京・北区にあるクリニックの前にできた受診行列の様子です。
午前9時半の開始時間と同時に、続々と患者が診察に来ました。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
年末年始の9連休で大人世代から子ども、または高齢者の家族内感染が広がりました。今は子どもにかなり広がっています。

子どもへの感染も拡大しているインフルエンザ。

こうした中、いま警戒感が高まっているのが、深刻な合併症を発症する恐れが指摘される「インフルエンザ脳症」です。

特に5歳以下の子どもが発症するケースが多く、後遺症が残るなど、重症化するリスクが懸念されています。

インフルエンザの感染拡大に伴い、重症化する恐れがあるインフルエンザ脳症について、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤院長は「主に5歳以下の乳幼児にインフルエンザ脳症は起こるが、後遺症が残ってしまう場合もある。最も嫌な症状であると言えると思う」と指摘します。

インフルエンザ脳症が重症化するとどのような症状に陥ってしまうのでしょうか。

伊藤院長によると、インフルエンザ脳症は「発熱後1日以内にけいれん・意識障害が出現して、全身の臓器障害が出てくることがある。続いてショック・心肺停止となるということがあり得る。約10%ほどが死亡に至ることがあるといわれている」という。

では、インフルエンザワクチンを接種すれば脳症は防げるのでしょうか。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
インフルエンザワクチンが、数少ないインフルエンザ脳症の予防といわれている。もちろん、ワクチンを打ったら必ずならないとは言えませんけど、かなり確率を下げることができると思いますから、2回接種していない場合は、ぜひ接種を検討していただいてもいい。


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