まもなく完成 浜松市 6年9カ月かけて 遠州灘の巨大防潮堤

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2019年の暮れ、浜松市の海岸近くに市民が集まり1200本のマツを植えました。防潮堤を建設するため一旦切り払った松林を再生させる事業で、県と市の呼びかけにおよそ120人が参加しました。市民は防潮堤に大きな期待を寄せています。
 参加者「(Q.防潮堤ができたら家は安全ですか?)2階に逃げれば大丈夫じゃないかなと思えるようになるので大変ありがたいなと思いますね(Q.期待はしていますか?)すごく期待してますよ」「ありがたいですよね。浜松にずっと住んでいるので」あと3か月ほどで工事が終わる防潮堤は天竜川の河口から浜名湖までの17.5kmにわたります。高さは最大15メートルあり、総工費は約330億円です。
 記者「この防潮堤は、CSGという全国でも珍しい材料を使っています。主に土砂とセメントでできていて、叩いてみると…土とは少し違う、硬い音がします」
 CSGを使った防潮堤はしっかりと固めてあるので土砂のように津波で流されることがなく、全てをコンクリートで作るよりも安く済むということです。
 浜松土木事務所沿岸整備課 徳増智史班長「この防潮堤が出来上がると、アクトタワー南側のあたりまで到達する予想であった津波が国道1号のあたりで食い止められる」
 この防潮堤によって浜松市内の浸水面積をおおむね8割減らすとしています。しかし、圧倒的な効果を発揮する防潮堤ですが、津波を完全に防ぎきれるとは限りません。
 防潮堤のすぐ北側で海に面する遠州浜地区の自治会は地域防災の日に訓練を行いました。参加者は、避難場所までの危険な箇所や避難にかかった時間などを「津波避難点検シート」に記録しました。
 遠州浜第二地区 伊藤克郎自主防災隊長「防潮堤があるから逃げなくてもいい、と思わずに訓練を重ねていきたいです」
 実際に、東日本大震災では岩手県宮古市の田老地区で「万里の長城」と呼ばれた巨大な堤防を津波が乗り越えました。それでもこの地区では、住民の避難意識が高く多くの命が救われた、と専門家は言います。
 岩田孝仁静岡大教授・防災総合センター長「基本は逃げる。そのうえで防潮堤で守れるところは守る。住民は徹底的に避難することが大事」
 浜松市には防潮堤ができる一方、隣の湖西市には防潮堤がなく、建設の予定もありません。
 湖西市民「サイクリングやっているんで【海側を)通るんですけど、向こう(浜松)はすごい防潮堤があって、ここはないので、大丈夫なのかな、という感じる」「浜松市だけじゃなくて、湖西のほうもぜひやってほしいです」
 しかし、岩田教授は防潮堤がない湖西市でも避難の意識をより高く持つことで被害を最小限に抑えられるはずだ、と話します。
 岩田孝仁静岡大教授・防災総合センター長「対策が進めば必ずそれを超えるものがある。それに対してどう備えるか、どう行動するか、考えておく必要がある」
 大防潮堤は浜松市民に大きな安心をもたらします。しかし、それを過信して油断するのではなく「自分の身は自分で守る」という防災の大原則をもう一度思い出して災害に備える必要があります。

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