シンプルな美しさ【パッヘルベルのカノン　Pachelbel / Canon in D】

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パッヘルベル：カノン
Pachelbel : Canon in D

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ヨハン・パッヘルベル（1653-1706年)はバロック時代に活躍したドイツの作曲家です。バロック時代を代表する作曲家として挙げられるのはバッハやヘンデルですが、パッヘルベルは彼らより少し先輩の音楽家です。バッハの父と交流があり、バッハのお兄さんに音楽を教えていました。
パッヘルベルは、コラール前奏曲やフーガを発展させ「パッヘルベル・コラール」と呼ばれる様式を確立し、バッハにも音楽的な影響を与えたと言われています。いわば音楽の父の父のような存在です。
オルガン奏者としても名声を得ており、200曲以上の器楽曲を作曲し、あらゆるジャンルの音楽を作曲しました。200曲以上作曲した彼ですが、カノンは生涯の中で1曲しか書かれていません。
この曲は元々、「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ　ニ長調」の第1曲です。主声部の奏でたフレーズを第二声部、第三声部がなどが模倣しながら進んでいく「主題の追っかけっこ」のようなカノンですが、パッヘルベルは大胆で複雑なものではなく、単純で明るく聴きやすい対位法を好んでいました。
「カノン」は冒頭で8つの音から始まります。4つ下がって1つ上がる、この規則的な繰り返しが現代の数々のヒット曲にも使われ、通称「カノン進行」として愛されています。

淵野日奈子おはなしクラシックvol.5
‪@Chika_Hashimoto_Piano‬
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