日本キリスト教団六ツ川教会 ローズンゲン釈義黙想(2024/9/4)

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2024年9月4日(水)

【旧約聖書】
御使いが彼に触れて言った。「起きて食べなさい。」エリヤは起きて食べ、そして飲んだ。その食べ物で力をつけた彼は、四十日四十夜歩き続け、神の山に着いた。王上19:5, 8(協)

【新約聖書】
だから、あなたがたは、「何を食べようか」「何を飲もうか」「何を着ようか」と言って、思い煩ってはならない。マタ6:31(協)

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「ローズンゲン釈義黙想」は、日本キリスト教団六ツ川教会の会員向けのメッセージです。
日々、御言葉を聞くことができるように毎朝5時に更新します。
「公開」設定にしていますので、六ツ川教会の教会員でない方も、ご関心のある方はどうぞ自由にご活用ください。

釈義黙想の後に、呼吸と沈黙の時間があります。
ヨガのトレーニングから学んだ呼吸法のごく基本的な方法を取り入れています。
御言葉を聞き、呼吸と姿勢を整えて、良い一日の始まりとなりますように。
どうぞ今日も笑顔でお過ごしください。

使用しているテキストは『日々の聖句 Losungen2024』(ベテスダ奉仕女母の家出版部、2023年)です。全国のキリスト教書店でお求めいただくことができます。税込み1,400円です。

*ローズンゲンで指定された場所以外は、聖書協会共同訳聖書のテキストを用いています。

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 この時の預言者エリヤは、アハブ王が預言者殺しを行っていて、そこから逃げているときでした。逃避行に疲れたエリヤは、自分の命が絶えるのを願って、「主よ、もうたくさんです。私の命を取ってください」と言います。そして一本のえにしだの木で横になって眠っていると、本日の御言葉のようなことが起こります。「御使いが彼に触れて言った。『起きて食べなさい。』エリヤは起きて食べ、そして飲んだ。その食べ物で力をつけた彼は、四十日四十夜歩き続け、神の山に着いた。」この40日40 夜というのは、出エジプト記にある荒れ野での40年を思い起こします。聖書において「40」は試練を表す数字でもあります。

 アウシュビッツ強制収容所での過酷な日々を経験した、心理学者のヴィクトール・エミール・フランクルは、収容所のなかで人々が「生きていることにもうなんにも期待がもてない」と言うのに対して、「わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ。それを絶望している人に伝えねばならない」と言います。預言者エリヤも自分の人生に絶望していました。命を取ってくださいと願ったのです。エリヤは神さまにもはや期待をしていなかったのですが、神さまの方はエリヤに期待していたのです。そのしるしがみ使いが彼にパンと飲み物を与えたことであり、それによって、エリヤは苦難の日々を耐えきることができたのです。

 イエスは山上の説教のこのようにおっしゃいます。「だから、あなたがたは、「何を食べようか」「何を飲もうか」「何を着ようか」と言って、思い煩ってはならない。」思い煩うのは、自分が神さまに何かを期待するとき、与えてもらえれば喜び、与えてもらわなければ悲しみます。それは煩いになります。そうではなく、神さまが自分に何を期待されておられるか、そのように視点を移すだけで、思い煩いはなくなります。心配しなくても、神さまは私たちが生きるのに必要なものは与えてくださいます。そのことに信頼して、今日の一日を歩んでまいりたいと願います。

日本キリスト教団六ツ川教会牧師  桐藤 薫

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