「描くことは戦い」函館在住"18歳プロ画家" 挑んだ初の大作 そして夢の舞台へ…激動の1年に密着 (22/10/09

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2022年3月みんテレでお伝えした、北海道函館市で活動するプロの画家、藤倉朱里さん 18歳。

 最大の目標にしていた札幌での個展が10月5日から始まりました。作品を生み出す苦しみにぶつかりながらも夢に向かった朱里さん。挑戦と成長、1年の記録です。


 プロ画家 藤倉 朱里さん(18):「絵画に関してはあまり楽しいと思えたことがない。戦い、格闘ですね」

 北海道南部の今金町出身、藤倉朱里さん 18歳。描き出される作品はどれも奇抜で色鮮やか。"心の叫び"と"葛藤"をキャンバスにぶつける新進気鋭のアーティストです。

 きっかけは2年前に出演したテレビ番組。明石家さんまさんに作品を高く評価されました。

 プロ画家 藤倉 朱里さん(18):「もともと絵で生きたかったが、私には無理だと思って諦めていた。そういう機会もあってか、じゃあ私は絵で生きていこうと決めた」

 2021年5月、拠点を函館に移しプロの画家として活動しています。注目度が上がる朱里さんですが、作品を生み出す苦しみが押し寄せることも。

 プロならではのプレッシャーに押しつぶされそうになったこともありました。

 プロ画家 藤倉 朱里さん(18):「つらくて精神的にちょっときている」

 そんなとき、支えになったのは家族です。

 朱里さんの父:「将来的に諦めてやめてしまった場合『あの時もっとがんばっておけば』とならないように」

 朱里さんの母:「後悔だけはしないように」

 2022年3月、函館で個展を開いた朱里さん。作品に魅力を感じてくれる人がいるのか、少し不安そうです。

 個展を訪れた男性:「色使いが細かいのがすごく好き」

 自分の作品を「好き」と言ってくれました。

 朱里さん:「えっ買うって。えっ本当ですか」

 男性:「買います」

 描いたのは大好きなキリン。骨になってもずっと自分の味方でいてくれる、そんな思いを込めた作品が購入されました。

 さらに、キリンが縁で新しい出会いもありました。

 個展を訪れた 中塚 徹朗さん:「私は建設会社でクレーンを持っていて、目玉をつけてキリンのようにしている。彼女もキリンが好きだということで、一枚絵を書いてもらうことにした」

 建設業界に親しみをもってもらおうと、20年以上前からクレーンにキリンの模様をあしらってきた福島町の建設会社社長、中塚徹朗さんです。

 朱里さん:「こっちだと70万になる。高いんですよ」

 中塚さん:「どう?」

 朱里さん:「私だったらこんな感じの爆発したように描いちゃう」

 中塚さん:「爆発する、いいね」

 朱里さん:「いいんですか?爆発して大丈夫なのであれば。ブワッと描いちゃう」

 中塚さん:「爆発いいね。こっちでいいよね」

 朱里さんに舞い込んだ大きな仕事。さらにオーダーしたい絵があるといいます。

 中塚さんの妻 真理さん:「今、(愛犬ガロアの)甲状腺悪くてね。皮膚が悪くて毛が抜けちゃって。だからこそ絵を残したいなって」

 朱里さん:「これはF8号。子どものサイズで大丈夫ですか?」

 中塚さん:「これも感性のままに描いていいですから、爆発で」

 朱里さん:「ありがとうとございます。やばい、どうしよう。2枚で、片方はF8という子どものサイズで、キリンの重機の方が1番でかいF30号っていうサイズ。初めてで、やばいですね、どうしましょう。堂々としたいんですけど嬉しくて」

 総額約95万円の絵のオーダー。プロになってから最も高額な依頼です。

 自らの発想で作品を生み出すことが多い朱里さん。依頼者の思いをカタチにする難しさに悩んでいました。

 朱里さん:「自分が思ったものとお客様が思ったものが違ったらどうしようという不安がやっぱりあります」

 絵で生きていく、絵で人生に寄り添う。私の職業は画家。

 北海道函館市に住む18歳の画家、藤倉朱里さん。クレーンと愛犬の絵の依頼を受けてから半年…。悩みながらも作品は徐々に形作られていきました。

 絵を依頼した中塚 徹朗さん:「すごいね」

 プロ画家 藤倉 朱里さん(18):「子どもの夢を作りあげるキリンのクレーンというモチーフで描いた。こちらは子どものいっぱいのスマイル」

 中塚 徹朗さん:「われわれにとっては過去ではなく、未来みたいな絵に見える。希望が感じられて、あと喜び。感情の起伏があるよね」

 キリン模様のクレーンと愛犬の絵。どちらも朱里さんらしい奇抜で力強い作品に仕上がりました。

 中塚 徹朗さん:「ある意味出会いだよね」

 中塚さんの妻 真理さん:「(半年前)会えなかったらまっすぐ帰るって。だから車で待っていた」

 10月5日、大丸札幌店で始まった朱里さんの個展。最大の目標と位置づけ自分の存在を知ってもらうチャンスです。緊張感が漂います。

 画商 片岡世地さん:「よろしいですか。ありがとうございます。お買い上げいただきました」

 朱里さん:「えぇ本当ですか」

 作品を購入した夫婦:「そのために(個展を)開いているんだから、頑張って」

 購入された作品の名は『八方美人』。今金町に住む祖父母の家にあったコチョウランを鮮やかに描きました。

 作品を購入した夫婦:「活躍を楽しみにしている。今金町の星として」

 作品を購入した夫婦:「北桧山で勤務したことがあって、思い出の土地だった。同じ地域から出てきた若い画家なので」「購入しようとは思っていなかったが、若い方なので応援したい気持ちもあり購入した。才能がすごいので、どんどん伸びてほしい」

 朱里さん:「自信のかけらもないけれど、自信は1歩1歩つくのかなと思っている。買ってくださるということは自分を応援してくれているのと同じなので、意地でも粘って頑張ろうと思います」

 不安を原動力にしながらこの1年で確かな感触をつかんだ朱里さん。日本、そして世界に羽ばたくアーティストへ。描き始めているのは未来です。

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