「１日に１００キロ近く移動」冬のごみ収集は厳しい寒さと細い雪道との闘い　記者がごみ収集に密着　札幌市

札幌市内の住宅街は先週の大雪などで車が通りづらい状態になっていますが、その中で奮闘する札幌のごみ収集に密着しました。

ごみ収集の仕事は朝の体操から。滑りやすい冬道でけがをしないようしっかり準備運動をしてから出発します。

井口七海記者）
「今、ごみ収集車が事務所を出発しました」。

６日あさの札幌市の気温は－６・６℃。冬のごみ収集は厳しい寒さと細い雪道との闘いです。

作業員）
「今日は天気良いのでまだいいですけど、もっと寒いときとか視界悪いときは最悪。前に（雪の）山ができたりしたときは、乗り越えたりとか、投げたりとかありますね」。

過酷な冬のごみ収集。おととしの大雪では収集車が除雪の追い付かない道を進むことが出来ず、作業が大幅に遅れる事態になりました。

井口七海記者）
「今、住宅街の方に入ってきたのですが、両脇に雪山があって道路も狭くなっていますね」。

冬の住宅街には雪山があるため、ごみステーションのそばに収集車を停めることができません。
ごみを持ったまま雪山を乗り越えて離れた収集車に向かうことも。

作業員）
「すみません、ごめんなさい！」。

他の車が来てしまった時は互いに身動きがとれなくなることもあります。

札幌市環境局北清掃事務所・高橋直樹さん）
「収集車は１日に１００キロ近く移動しますので住宅街の狭い道をぬってそれだけの距離を走るとちょっとの遅れが、１日積み重なるので、作業の時間に対する遅れが一番の悩みになります」。

一方、雪道を活用した回収方法もあります。

作業員）
「流すよー！」。

なんと雪道にごみ袋を滑らせています。
こうした作業の工夫で、冬道で余分にかかった時間を取り戻そうとしています。
ごみ収集は毎日午後４時ごろまで続きます。
雪が多く降った日は通常より２、３時間長く時間がかかるそうです。

札幌市環境局北清掃事務所・高橋直樹さん）
「冬場は（ごみステーションの）除雪などもお願いしたいが、そこはごみを出される方も大変かなというところもあるので、ステーションを利用される方で協力してやっていただければ作業もはかどるかなと思います」。

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