Marcelino Lopez Nieto 1971 【ギターショップアウラ：Guitarshop Aura】

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演奏：栗田和樹
https://www.guitarschool.co.jp/kurita-2

〔楽器情報〕
マルセリーノ・ロペス・ニエト製作のオリジナルモデル 1971年製 No.580 中古オールドが入荷致しました。
1950年代から60年代にかけて充実した製作を行っていた彼はやがてエルナンデス・イ・アグアドに製作を依頼されるなどますます認知と評価の高まりを見せていきますが、本作はちょうどアグアドギターの製作にも従事していた時期のもの。ロペスのオリジナルモデルではありますがボディサイズはやや大きめで重く、少し赤みがかったウレタン塗装が施されており（後年塗り替えられたものかどうかは不明）、彼のギターとしてはやや特殊な仕様となっています。また音に関しても、明朗、豪快で艶やかな響きはあのホセ・ラミレスをさえも想起させるもので、もともとサントス・エルナンデスに傾倒した渋いマドリッドサウンドを体現していた彼のギターとして、また異なる魅力を備えたものとなっております。

内部構造はサウンドホール上下に一本ずつのハーモニックバー、その内下側の方のバーの中央から高音側へ下に向かって斜めに伸びるように設置されたトレブルバー、5本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止める2本のハの字型のクロージングバー、駒板位置にはパッチ板が貼られているという構造。レゾナンスはやや高めのG＃～Aに設定されています。

裏板ボトム部分に割れ補修履歴がありますが適切な処置が施されており現状で問題ありません。全体に年代相応の弾き傷、打痕等ございます。ネックは真っすぐを維持しており、フレットはやや摩耗が見られますが現状で使用には問題ありません。糸巻きはGotoh 35G510シリーズに交換されており、こちらの動作状況も問題ありません。