【会社消滅も…】SANYOものづくり精神は継承‼️〜元三洋電機社員たちの「逆転人生」を追った~

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2月8日。お披露目されたのが、ベッドで寝たままシャワーができる「スイトルボディ」です。開発したのは社員15人の小さなメーカー、シリウスの亀井隆平社長。もともと三洋電機でマーケティングなどを手がけてきた人です。

三洋電機といえば、1970年大阪万博で人間洗濯機を展示していたことで知られています。
【記者】「人間洗濯機!令和版の」
【シリウス亀井社長】
「介護用洗身用具です。硬い言い方ですけど。お年寄りですとか体が不自由な方を、ベッドに寝たまま、お湯を吹き付けながら同時に吸いとる。まるでシャワーを浴びたように洗ってあげるという器具なんです」

【記者】「水を吹き出しつつ、吸い取っている…?どこがどうなっている?」
【シリウス亀井社長】「お湯が出てますよね。チャチャチャチャ…周り(のスポンジ)が吸っている」
【記者】「あ、吸ってます、吸ってます」

ホースからお湯や洗剤を出しつつも、この同時に吸い取る仕組みのおかげで、周りを濡らさずにすみます。1人を洗うのに使う湯量はわずか1リットル。満タンに水をいれたとしても簡単に持ち運ぶことができます。しかも。

【記者】「まさに掃除機感覚というか、特段技術はいらなさそう。介護初心者の私でもできそう」

能登半島地震でも被災者に喜ばれたという、このスイトルボディ。価格は18万4800円。発売は4月からですが、すでに多くの高齢者施設や海外の病院からも引き合いがあるといいます。2025年には介護保険の適用もめざしています。

【シリウス亀井社長】
「月々1000円くらいでレンタルできるようになりますのでそれをめざして普及拡大を狙っている」

三洋電機は戦後の1947年、現在のパナソニック、当時の松下電器から独立した、井植歳男さんが創業した会社です。一時はシャープと並んで家電メーカーの関西御三家なんて言われ方もしましたが、2011年にパナソニックの完全子会社となりました。

三洋電機はちょっと変わった商品を作ることで有名だったんですが、このデジカメ覚えています?
ザクティといいまして、普通のデジカメだったのですが、途中から構えて撮るという新しいスタイルを提案したもので、一時期は人気になりました。

こちらがゴパンという、米粉からパンを作る商品です。米を粉砕して米粉を作るという世界で初めてのシステムを導入して、一時は生産が追いつかず受注停止になるほどの人気になりました。

三洋電機は家電メーカーとしては後発だったため、変わったものを作ろうという空気が社内にはあったそうです。今回、亀井さんが作ったこの商品も、三洋電機のD N Aが刻まれているんです。

亀井さんは三洋電機を退社後にシリウスの社長に就任。当初は、パナソニックから売却された三洋電機の家電部門、アクアの販売代理店などをしていました。その後、家電製品の開発に乗り出したのですが、中でも、この商品の名前聞いたことはないでしょうか?

【シリウス亀井社長】
「一番注目なのはこのウイルスウォッシャーって名前同じやないかと機能的にも似ているん実はこのウイルスウォッシャーは私どもシリウスの登録商標なんです。どういうわけかこのウイルスウォッシャーという名前を三洋電機が商標登録をしていなかったんですね」

「こちらは、三洋電機が開発した、次亜塩素酸を使った空気清浄機、ウイルスウォッシャーです。業務用はパナソニックに引き継がれたのですが、家庭用として今はシリウスが販売をしているんです。三洋電機の最後の空気清浄機を作っていたのが中国の蘇州に三洋家用という会社があったんですがそこと共同開発しています。金型を投入し私たちの技術も投入し2020年のコロナ禍に投入いたしました」

今回のスイトルボディの完成後には、元三洋電機の会長 井植敏さんに商品をみてもらいに行ったそうです。

【シリウス亀井社長】
「井植さんねよくぞ作ってくれたと 三洋らしい商品だと小さく生んで大きく育てろと
あとは品質だけですね 品質だけは気をつけろということで僕ら三洋時代は井植敏さんは会長・神様みたいな人だったので」


今でも三洋電機をやめた人たちと交流はあって、商品の発表会にも三洋電機の元社員の方が訪れてくるそうです。

【元三洋マン/くら寿司 岡本取締役】
「三洋電機って結構面白い商品を作ってたんですけどこれは時流をうまく捉えてるとは思うけど、ちょっと世の中のタイミングから早すぎるから売れなかったというのが結構ある
開発力はすごいあった会社だと思うのでそれをうまく生かしているマーケティングを亀井さんがうまくやれば」

【記者】「三洋電機の魂みたいなものって何かありますか?」

【シリウス亀井社長】
「三洋電機は戦後生まれの企業でホンダ・ソニーと並ぶ1兆円企業になったベンチャー企業、やっぱりパイオニア精神っていうんですかね」


三洋電機の従業員は国内外で10万人いましたが、パナソニックに残ったのは9000人ほどで、残りの人たちはいろんな企業へと転職していきました。

この当時は、携帯電話事業は京セラに売却されたり、白物家電部門は、中国のハイアールへ売却されたりしたんです。その中のひとつに。先ほど出てきたデジタルカメラの「ザクティ」も売却されたんですが、今は会社として残っています。

大阪・梅田にある「ザクティ」の本社。
一度はパナソニックのグループとなりましたが、その後事業を売却された際に商品名を会社の名前にして、設立されました。デジカメの事業は縮小したものの、これまで培ってきた映像機器の技術を活用し、今では産業用のカメラ事業を展開しています。

【ザクティ 奥執行役員】
「弊社から提供しておりますウェアラブルデバイスと配信サービスということで主に法人のお客様にご利用いただいている商品となります」

こちらは、去年の家電見本市「シーテック」で、デジタル大臣賞を受賞したザクティLIVEという商品で、眼鏡に取り付けたカメラの映像を通して、遠隔での作業の監視などに使う目的で作られたものです。このカメラには三洋電機の技術も生かされています。

【ザクティ 奥執行役員】
「ずっとカメラをやっておりましたのでブレ補正と水平を維持できるというところですね
画像処理のエンジンですね三洋電機の時から20年30年とやってきたノウハウがすべて詰まっている」

今でこそ、ウェアラブルカメラと配信サービスを組み合わせることができる会社になりましたが、喜久川社長が経営を引きうけた3年前までは、まだモノづくりだけに固執していたといいます。

【ザクティ 喜久川社長】
「客のニーズを叶えるため・課題を解決するためにはモノづくりだけやっても解決できない客のニーズをくみ取ろうと思うとソリューションになる」


こちらの記事、私が20年ほど前に家電などを担当していたときに書いた記事です。
ダイソンのことを「黒船」というような表現をしています。その頃は日本はエレクトロニクス産業が自動車と並ぶ、二大産業で世界に冠たる家電大国、そこに外国製が入ってくるなんて、という感覚がありました。

ロボット掃除機のルンバやアップルのiPodが日本にやってきたときも取材していましたが、「あんなおもちゃみたいなものを」と日本の家電メーカーの首脳が発言していたのを覚えています。でも、20年経って、どうなったかは皆さんのご存じの通りです。

ただ時代は変わって、先ほどのVTRでザクティの喜久川社長もおっしゃっていましたけど、ソリューション、商品とサービスの組み合わせが大事になってきています。例えば、有名なアメリカのAppleですが、ipodを発売したあとに音楽配信サービスに乗り出したのですが、あれは三洋電機の構想だったと言われているんです。
現在、テレビ・パソコンも、生活家電も日本メーカーの存在感は少なくとも世界では低下しました。「ガラパゴス化」なんて言葉が流行りましたが、人口も減るなか、その日本市場、内需もしぼんできています。高品質で手ごろな価格、大量生産という「勝ち筋」が通用しにくくなっている今、これも言われて久しいですが、産業構造の高度化と、商品自体の高付加価値化を進めなければなりません
たとえば家電業界でも、パナソニックの美容家電など付加価値の高い商品が人気です。新たな生活スタイルを提案するようなソリューション、サービスをセットにした商品開発が求められています。ここまでは日経新聞の井上キャップとともにお伝えしました。


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