【New PCX160試乗】なんだろう？この軽快感と安定感...ADV150乗りが比較&レビュー

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今回は、HondaGO バイクレンタルを利用してNew PCX160を試乗しました。果たして両車の違いは？4バルブ化された新エンジンは？どっちがオススメ？
※一般道、高速道路とADVに乗り換えた直後と3つのパートで感想を述べていますので、何回か同じ事を言っています。ご了承ください。

HondaGO BIKE RENTAL(ホンダ　バイクレンタル)
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ADVとPCXの違い
ADVからPCXに乗り換えてすぐに感じたのは、軽いということです。車体の倒し込みが軽く最初は戸惑いましたが、恐らくこれは私がADVに乗り慣れていたからだと思います。良くも悪くもPCXは　ザ・スクーターであり、ヒラヒラとした操作感になります。ADVはどちらかというと、どっしりとした乗り味が中型バイクに近い感じがします。
そしてエンジン。これはネットや動画を見て期待しすぎだったのかもしれませんが、少し拍子抜けしました。考えてみれば所詮10ccの違いに過ぎず過剰な期待だったと反省しています。
それを踏まえ、ADVと乗り比べれば速い、特に出足がグッとくる。これは排気量の違いから来るのか、4バルブ化されたためなのか定かではありませんが、体感はできます。ただし、ヤマハのスクーターのようなエンジンの伸びはあまり感じられず、面白みということでは、150ccのエンジンとあまり違いはなく今までのエンジンの延長上にあるということがわかります。そのため遅かれADVも160ccになると思いますが、エンジンのためだけに待つというのは得策じゃないと思いました。ただPCXに装備されたトラクションコントロールが装備されるとしたら待つかいもあるかもしれませんね。
そして意外だったのは、当日は10mを超える強風だったにもかかわらず、風に煽られてもかなり安定していたことです。先程のヒラヒラ感からすると安定性は落ちると思っていましたが、かなり良好でした。フレームやタイヤのサイズアップによるものと思います。流石にレインボーブリッジの上でダンプに抜かれる際は怖さもありましたが、かなりのレベルだと思います。

乗り心地は、ADVに比べるとソフトです。特にフロントはゴムブッシュのおかげか、あたりのソフトな感じで、ゴツゴツしたADVとは大違いです。ただリアサスに関しては、少し跳ねるというか、落ち着きがないというか少しショックアブソーバーがバネに負けている感じです。ただこれは今のバイクはリアボックスがついているためかもしれません。

メットインは大きくなりました。リアタイヤを13インチに落としたこと、それに合わせフレームを凝ったダブルクレードルからアンダーボーンに変えたことが効いています。SHOEIのZ7は押し込まなくても入りますし、今まであった段差も小さくなって、リードと大差ない広さがあると思います。

ブレーキに関しては、これはADVとあまり違いは感じられませんが、リアがディスクになったので効きコントロール性ともに良好です。

悔しいと思った装備は、ガソリンキャップ受けが付いていたこと。地味に便利そうなアイテムでADVにも欲しいと思います。流用できるかな？

足つき性を含めた乗車した時の違いは、やはり両足ベタ付きのPCXは安心感はあると思います。しかし、乗ってみるとハンドルの位置によるものなのか、少しPCXの方が窮屈に感じられます。身長175cmあたりから上の方はADVの方がしっくり来るかもしれません。

というわけで、同じメーカーでもだいぶ味付けが変わったこの2台ですが、PCXの方は、スクーターの王道を行く操作感を持ち、万人が好む乗りやすいモデルと言えます。一見無個性なデザインも、現物を見ると伸びやかでシンプルな都会的なデザインで満足度は高いと思います。
一方ADVは、どっしりとした乗り味のアドベンチャーで軽快感は負けますが、高速道路を長く走るような時でも疲れが少ないような気がします。少し長距離を旅するそういった使い方が似合うスクーターです。そしてやはり悪路ではPCXよりも断然上です。そういったことが好きな方はADVがいいでしょう。
使用目的に合えば、どちらも満足感の高いモデルと思います。

最後に私の感想です。エンジンADVと比べてスペックほど違いがなくてよかった。街乗りや通勤メインならPCXの方が良さそうですが、私の使い方ではADVで間違いなかった。ですね。