｢証城寺の狸囃子」【ピアノ】Q-Mex

巷に出回っている譜面は大体似たようなコード進行でしょうから、少し違った毛色の奴を投下しましょう。多少強引ですが、まあ教科書通りといえば教科書通り。

顕著なのは間奏直前のＥ♭７から間奏冒頭Ｇ/Ｄへの進行。
（サムネイルの４小節→５小節、正確にはテンション入ってＥ♭９→Ｇ6/Ｄです）

クラシック和声法だとト長調ドッペルドミナントＡ７(♭９）の第５音下方変位（Ｅ♭）で根音省略して転回した増６の和音（Ｅ♭とＣ♯で音程が増６度になります。構成音はＥ♭７と同じでジャズ的には裏コード）からⅠ度の第２転回形（ベースＤ音のＧコード）へ進行する、古典派やロマン派、和声の教科書で散々出てくるパターンです。

「ちょっと何言ってるか解からない」って人は是非、理論習いに来て下さいね。

ショパンのマズルカ　Op.59 No.1　８小節めトリルの所がＦ♯７の第５音下方変位で増６の和音。（♭９は無し）CとＡ♯で増６度です。一時的にホ長調に転調する部分で次にⅠ度の第２転回形（Ｅ/Ｂ）へ進行しています。

訂正　臨時記号抜けてました。２コーラスめ最終小節（コーダの１小節前）１拍め表のベース、ナチュラルでＦです。

間奏1小節前のコード（Ｅ♭９）も、右手Ｆナチュラルです。

証　証　証城寺
証城寺の庭は
つ　つ　月夜だ
みんな出て　来い来い来い
おいらの友だちゃ
ぽんぽこ　ぽんの　ぽん

負けるな　負けるな
和尚さんに　負けるな
来い　来い　来い
来い　来い　来い
みんな出て　来い来い来い

証　証　証城寺
証城寺の萩は
つ　つ　月夜に　花盛り
おいらは浮かれて
ぽんぽこ　ぽんの　ぽん