9年ぶりの列車も・・・住民は期待と不安 福島・双葉町(20/03/09)

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東日本大震災と福島第一原発の事故の影響で不通となっていたJR常磐線が今週、9年ぶりに全線で再開します。待ち望んでいた「日常」が戻ってくると期待する声もあれば、不安の声を上げる人もいます。

 割れた窓ガラスを直そうとする人はいません。店に並んだ洋服は9年分のほこりをかぶっていました。福島県双葉町。人の営みから取り残された町を列車が走ります。いまだに住民の帰還がかなっていない双葉町で常磐線の試運転が行われています。14日には震災以来、9年ぶりに全線で開通する予定です。
 14日から運転再開するのは、福島第一原発周辺を通る約20キロの区間。一番近い所で原発との距離は2キロほどです。この区間で再び列車が走るまで9年もの歳月がかかった理由はいうまでもありません。
 2011年3月から福島第一原発を抱える双葉町を取り巻く環境が一変しました。放射線量の高さからすべての住民がふるさとを追われ、町は周りの世界から隔絶されるようにバリケードで取り囲まれたのです。
 4年前にスタッフ全員が防護服を着て中継した時は、駅前の住宅地では国が定める避難指示解除の基準、毎時3.8マイクロシーベルトを大きく上回っていました。先週、同じ場所で測ってみると、0.5から0.6マイクロシーベルト。0.7にまで上がりました。東京都心の約20倍の数値ですが、国の基準を下回っていました。除染が進み放射線量が下がったことから双葉町にも大きな変化がありました。9年間、バリケードで閉ざされていた町が開放されていきます。町の全域に出されていた避難指示が一部地域で解除されたのです。これで列車が止まるようになる双葉駅に誰でも行けるようになります。
 線路の上を列車が走る。住民が待ち望んでいるのはそんな当たり前の日常です。双葉駅の新しい駅舎が完成し、9年ぶりの乗客を迎えるための準備が整えられています。駅周辺がきれいに整備されていく一方で・・・。
 今回、避難指示が解除されたのは駅前などの一部の地区に限定されていて、住宅地のほとんどは今も自由に立ち入ることは許されていないのです。避難生活があまりにも長過ぎたのかもしれません。
 震災前は双葉町の駅前で鍼灸(しんきゅう)院を営んでいた三瓶昭男(70)さん。避難先の福島県いわき市で生活のために再び、お灸と針の仕事を始めました。知り合いや常連さんもいない土地で人間関係を築き上げるのに苦労したそうです。新しい生活がようやく軌道に乗り、三瓶さんのふるさとに帰りたいという思いは揺れ動いています。そんななか、届いた復興の知らせは喜びや期待とは違った形に見えていました。三瓶さんが疑問に感じたのは復興の順番でした。
 5日後にはJR常磐線は全線開通します。ただ、列車が走ったからといってすぐに人が住めるわけではありません。これから町の生活環境を整える工事が始まり、双葉町に住民が帰って来られるのは2022年の春以降となります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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