「鉄の遺跡」彩る紅葉 釜石鉱山選鉱場跡

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流れる雲間からスポットライトのように日光が差し込む。紅葉に彩られたコンクリートの塊の姿が浮き上がった。
 かつて国内最大の鉄鉱山だった岩手県釜石市の釜石鉱山。戦後は鉄、銅の供給地としてフル稼働していたが徐々に輸入資源に押され、平成5年に鉄鉱石の採掘が終了した。中心地にあった選鉱場の建屋もその後解体され、現在は基礎部分のみが山の斜面に残っている。
 「この大橋地区には社宅や病院、学校があり、最盛期は約6000人が住んでいました」と話すのは、選鉱場跡にある「旧釜石鉱山事務所」を管理する同市世界遺産課の森一欽課長補佐(47)。旧事務所は21年から、釜石鉱山に関する資料を一般に公開、「鉄のまち釜石」の歴史と魅力を発信してきた。
 だが、東日本大震災は山深いこの地区にも打撃を与えた。展示物や建物が一部損壊するなどの被害があり一般公開を中止。28年に耐震工事を兼ねた改装を終え再開したが、昨年の来場者は900人弱と震災前の6割ほどに減少している。
 「観光客に来てもらうために整備しなければならない課題は多い。世界遺産の橋野鉄鉱山や昨年のラグビーW杯で釜石ブランドは上がったようにみえるが、果たして見合うものになったのか」と森さんは首をかしげる。今後は企画展も行う予定で「鉄と釜石は切り離せない。この選鉱場跡も含め釜石の素晴らしさを伝えていきたい」と話す。
 紅葉に包まれ、かつての熱気を閉じ込めたようにひっそりたたずむ晩秋の選鉱場跡。人々を待ち焦がれているように見えた。(写真報道局 納冨康)

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