修證義 第五章 行持報恩【全国曹洞宗青年会】

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修證義とは、道元禅師の著した『正法眼蔵』の教えを、一般の方にもわかりやすく伝えるため、明治期にまとめられたお経です。
曹洞宗の教えの大切な要として位置づけられ、全5章31節で構成されています。

【修證義 第五章 行持報恩】
【現代語訳】
●第26節
仏道を求める心は、この世界の人の多くにそなわっています、過去のさまざまな因縁によって、長い間の願いが叶ってようやくこの世界に生を受けることができた喜び、そしてこの世界でお釈迦さまに出会えた喜び、こうした喜びは、他とは比べようもないほどの喜びでもあるのです。

●第27節
静かに思いを巡らせましょう。正しい教えに従い、身を委ねるのです。それは自らの見解を捨て去り、教えのままに進むことですが、正しい教えがこの世で行われていなければ、願いがどんなに強くてもどうすることもできません。幸いにして、今は正しい教えに出会えることができました。そのことを喜び、お釈迦さまの示すことをしっかりと受け止めましょう。師の前では、外見などは関係ありません。他人の欠点を拾い上げたり、その行いの是非を論じたりしてはなりません。ただひたすらに師の教えを尊重し、毎日三度の礼拝をつとめ、思いわずらう必要はありません。

●第28節
今このように、いつ何時も仏さまを拝し、その教えを聞くことができるのは、お釈迦さまと歴代の祖師方が修行を通して教えを持続してこられたおかげに他なりません。そこに少しでも間違いがあれば、どうして今日、仏法を見聞することができたでしょうか。これまで伝えられた一句に対して感謝して、恩に報いましょう。これまで伝えられた一つの教えに対しても感謝して、恩に報いましょう。ましてやこの上ない『正法眼蔵』を受けた大恩に対して、どうして報いないことがありましょうか。雀も亀も、恩を忘れないたとえがありました。犬や牛といった動物も感謝の心があるのに、人として生を受けた私たちは、なおさらご恩を知らないことがあってはなりません。

●第29節
そのご恩に報いるために、何か特別な方法があるわけではありません、ただひたすらに日々の生活の中で仏の教えを実践し、持続すること、それこそが仏さまへの恩返しとなるのです。毎日の暮らしを大切にし、勝手気ままに時を費やさないように過ごすことです。

●第30節
月日の過ぎるのは実に早く、これは矢よりも早いものです。私たちの命は、草の葉に残る露(つゆ)よりもはかなく、どのような手だてを用いても、過ぎ去りし日を呼び戻すことはできません。無意味に百年の年月を生きても、それはただはかなき一生、つまらぬ形骸(むくろ)というべきでしょう。ですが、その中で一日でも真実の道理に従った生活をすることができれば、その一日の功徳が百年分の価値となり、すばらしい百年間を過ごしたことと同じ徳となるのです。真実の道理に従った一日は特別な一日ではなく、きわめて平凡な一日です。輝ける仏さまの手の中で生かされていることに気づき、仏さまの手を借り、仏さまの足を使って歩んでいることに気づく。仏さまのお陰で日々を過ごしていることに気づくと、これまで無駄に過ごしたと感じた歳月が、そのまま仏さまの命の中の営みであったことがわかります。このように、仏さまによって生かされている自らの命は、実は心より敬愛すべき身心でした。私たちの生活の上に、仏さまは常に現れていたのです。何気ない一日にも仏さまがいます。その日一日の行いは仏さまを招く種となるのです。

●第31節
多くの仏さまがおられますが、それはみなお釈迦さまのことです。お釈迦さまとは即心是仏の仏さまであり、我々の心そのままが仏さまという意味ですが、そっくりそのままというのではなく、仏さまの教えを実践する姿を通して仏さまとなるのです。あらゆる時間・空間におられる多くの仏さまが、実践を通して仏さまとなるとき、それは必ずお釈迦さまになっているのです。それがつまりは、我々の心が仏さまそのものだということです。我々の心が仏さまそのものだというとき、それは一体誰のことを指しているのかを、よくよく学ばねばなりません。それがとりもなおさずお釈迦さまへの恩に報いることとなるのです。

訳文(曹洞宗 曹洞禅ネット https://www.sotozen-net.or.jp より転載)
協力:東三河曹洞宗青年会

『修證義』各章はこちらよりご視聴いただけます。
●第一章『総序』新撮版
   • 修證義 第一章 総序【全国曹洞宗青年会】 新撮版  
●第二章『懺悔滅罪』
   • 修證義 第二章 懺悔滅罪【全国曹洞宗青年会】  
●第三章『受戒入位』
   • 修證義 第三章 受戒入位【全国曹洞宗青年会】  
●第四章『発願利生』
   • 修證義 第四章 発願利生【全国曹洞宗青年会】  

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