安孫子屋(一本刀土俵入)(小唄備忘録500番その204)田﨑義明(小唄と三味線)

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長谷川伸の股旅物の代表作「一本刀土俵入」から、序幕「取手の宿・安孫子屋の前」の場での、宿の酌婦「お蔦」と通りすがりの取的「駒形茂兵衛」の遣りとりを唄った小唄です。芝居でも唄われている越中小原節を小唄でも織り込み、しみじみとした曲調となっています。
解説;江戸へ向かう一文無し空きっ腹の茂兵衛が、土地のやくざにからまれて安孫子屋の前を通りかかります。その様子を宿の二階で見ていたお蔦が、声をかけ話してみると同じように母親思いであることが分かり、扱帯(しごき)で櫛や簪を結んで二階から垂らして持たせ、将来立派な相撲取りになっておくれと見送る、という場面です。
時季は戯曲冒頭ト書きに、「それは秋の午後のこと」とあります。
長谷川伸の戯曲は、「瞼の母」の荒川船頭唄もそうですが、挿入唄を効果的に用いています。
前弾き後弾きは、利根の水音を絡ませていますが、相撲の櫓太鼓も頭に浮かんできます。
小唄にしては4分を超える「大曲」で、弾き唄いにも力を要する処です。
「越中八尾おわら風の盆」は、例年9月1~3日にありますが、近年は混雑緩和のため別に「月見のおわら」が10月初旬に催され好評なようです。
昭和36年(1961)、土屋健作詞 中山小十郎作曲
小唄備忘録500番―その204「安孫子屋(一本刀土俵入)」(4分5秒)
写真は、昭和58年(1983)11月歌舞伎座での6世歌右衛門のお蔦と17世勘三郎の駒形茂兵衛です。画は、「国民の文学4 長谷川伸」(河出書房)から岩田専太郎の挿絵です。

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