Fantasia No.7, P. 1a / John Dowland　【Mikiya Kaisho-会所幹也- Renaissance Lute】

ジョン・ダウランドのファンタジー7番、数あるリュート曲の中でも、一番の傑作だと思います。いくつものパートが絡み合いながら、最後のクライマックスに向けてドラマチックに音楽が盛り上がってゆく、それまでのルネサンス時代にはなかった当時としては全く斬新な作品です。

この曲はクラシックギターでも頻繁に演奏されていて、僕も高校生の時にギターでよく弾いていたのを覚えています。
その時は難しい音楽的なこと、ちっとも考えずに弾いていたなあ。
今はリュートで演奏していて、色んな事を考えながら弾いているわけだけれども、実は今の演奏を支えているのは、長年ギターで培った色んな技術だったりもします。
そんな沢山の思い入れのある大好きな作品です！ぜひ聞いて頂けると嬉しいです！

Fantasia No.7, P. 1a / John Dowland (1563-1626)
ファンタジー第7番 / ジョン・ダウランド (1563-1626)

【リュート豆知識】
ファンタジー、ファンタジアとは？
→いくつかのパートが掛け合いを繰り返しながら紡ぎあげる曲の種類のこと。作曲家の想像に任せて自由に作られているので、当時はその作曲家の力量を図る、あるいは示すうえで欠かせない曲だったと考えられています。

Lute：Mikiya Kaisho
Sound&Video: Fumio Kagoshima

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会所幹也
大阪府八尾市出身。
ウィーン国立音楽大学ギター科においてアルバロ・ピエッリ氏のもとで研鑽を積み、修士課程を満場一致の最優秀の成績（Auszeichnung）で首席卒業。
2019年ドイツに拠点を移し、フランクフルト国立音楽大学古楽科において本格的にリュート及び通奏低音の研究をはじめる。
2022年リュートにおける世界で唯一の国際コンクールである第11回”マウリツィオ・プラトラ”国際古楽コンクールリュート部門にて第1位を受賞。
令和二年度文化庁新進芸術家海外研修員。2020年から四期に渡り、野村財団奨学生。

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