岩崎良美 = 情熱物語

＜岩崎良美・・・魅力のかたまり＞
これも私が天国に持っていきたいビデオのひとつ、もう何百回見たかわからない。このビデオに見る岩崎良美はどの瞬間をとっても実に魅力的で、見とれている間にいつも見終わってしまう。
岩崎良美のこの歌い方が好き、この歌い方が魅力的という箇所を列挙すると・・・・。

０：５９／じょおねつ：「お」の発音の仕方。
１：０２／も～っている：握りこぶしを揺らしながらの声の伸ばし方。
１：１１／せつなさ：「さ」の突き刺さるような力強さとその響きの鮮やかさ。この響きの鮮やかさはどこから来るのか。それは岩崎良美が美声だから。
１：２８／な～にもかも：「な～」の伸ばし方。「に」で首を傾けるところ。
１：３１／おさえきれなくて～：「く」で首を傾けるところ。「て～」のゆるやかな下降線を描くような声の伸ばし方が素晴らしい。
２：４２／だ～けすてる：「け」にぶつかって行くような歌い方。ぶつかったためか、髪が乱れる。このあたりの歌い方を見ていると、岩崎良美は自分の思いどうりに、気持ちのおもむくままに歌っているように思える。別の言い方をすると、岩崎良美は自分の歌手としての資質を目いっぱい解放しているように見える。
２：５２／なみだを：「み」の引っ張り込むような身振り。「を」の突き上げるような歌い方。
２：５６／て～にためて：の感情の込め方。
３：０９／も～っている：の感情の込め方。
３：１２／みつめかえして：での左上目づかい。
３：１８／せつなさ：「さ」前述と同じ。
３：２２／し～っている：の引っ張り上げるような歌い方。
３：３２／すきだよ：で横を向くところ。
３：３５／じょうねつが：首を傾けるところ。
最後／おさえきれなくて～：「て～」のゆるやかな下降線を描くような声の伸ばし方。

以上だが、すべては書き切れない。そして岩崎良美がテレビ番組でこのビデオのようにダイナミックに歌うことは絶対にない。別の言い方をすると、岩崎良美が歌うのをテレビでしか見たことがない人は、このビデオで未知の岩崎良美に遭遇できる。

このサイトには一般の人たちが歌うこの曲の映像がいくつか投稿されているが、これらと比べて岩崎良美の方が上手いなどと当たり前過ぎることを言うつもりはないが、結果的に同じことになることを言うと・・・このビデオ当時、岩崎良美は２５～６才だったと思うが「歌を歌う」ということについて、すでに全く独自で非常に個性的な境地に到達している。

また「疾走する悲しみ」といった趣を呈する他にあまり類例のないこの名曲が、曲・歌詞・アレンジの最高のコラボレーションによって、岩崎良美から魅力的なパフォーマンスを引き出したといえる。