1%に満たない合格率 県内14年ぶりに最高段位 剣道八段に合格 北原哲也さん(52)【佐賀県】 (23/11/15

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シリーズ「かちスポ」。今回は剣道です。
合格率は1パーセントを切るという最高段位・八段に県内から14年ぶりに合格した男性を紹介します。職業は中学校の教員。子供たちや若い世代に伝えたい思いとは?

どっしりとした佇まいにあっとうされる気迫と声。
ツワモノ揃いの剣士たちに稽古をつけているのは教士八段の北原哲也さん(52)です。

【教士八段 北原哲也さん】
「佐賀県に生まれ、これまで育ててもらったさまざまな剣道が求める人間形成の価値を少しでも伝えたい」

今年8月、最高位の八段審査に合格しました。

【三養基高校剣道部元監督 秋吉祐二さん】
「北原君は高校の時から自分の剣道をまっすぐ通していった。それが八段につながった」

八段の域に達するのは、警察官で日常的に稽古をする特別訓練員のOBが圧倒的に多いですが・・・北原さんは中学校教諭。
去年まで上峰中学校の校長を2年間勤めていました。
9月には北原さんを含めた三養基高校出身者の祝賀会が開かれました。

【三養基高校の同級生】
「キャプテンをやっていたんで。3年間。よく我々同級生下級生を引っ張ってくれた今でも感謝している」

【教え子】
「すごく熱心な先生だったので最後まで諦めない気持ちを教えてもらった」

今のみやき町で生まれた北原さんは小学3年から剣道をはじめました。
北茂安中、三養基高校、中央大学で研鑽を積み大学4年生の時には団体日本一を経験!その後、神埼中で監督も務め、全国教職員大会・女子個人戦で日本一となった教え子もいます。

【北原さんの教え子 山村貴恵さん】
「今回、735人受けられて4人ということで、0.5%の合格率。まずそこを突破することがすごい」

初段から八段まである剣道。
六段・七段の合格率は10〜20%台に対し、七段取得後10年の修行を経た46歳以上の者にだけ与えられる八段の合格率はわずか0.5%。
また、技術だけではなく礼儀や姿勢・風格などを含めた全体を見て評価されます。県内には約1000人の有段者のうち、八段は北原さん含め7人しかいません。

現在、県の教育委員会で小中学校の校長などに助言をする“指導監”を務めている北原さん。

【職場の部下】
「日頃の修練とか剣道に対する思いとか人間形成というところでも多くの人に認められないといけない」

仕事が終わるとある場所へ・・・

【北原さん】
「みなさんご苦労様です。お先に失礼します」

毎週火曜、開かれる稽古会です。
六・七段に合格した時期は神埼中学校監督をしていたので生徒に稽古を付けることが練習になっていました。
しかし教頭・校長となるにつれ、剣道をする機会が減っていた中、おととしはじめて挑戦した八段審査で衝撃を受けました。

【北原哲也さん】
「自分が精一杯打った技を見事にさばかれた」

審査は1次と2次があり、あえなく1次で落ちた北原さんは帰りの新幹線の中で、動画を何回も繰り返し見ました。

【北原哲也さん】
「生活もそうだがやりっぱなしになっていたことが多々あった。一回一回振り返ることの大切さ学んだ」

北原さんは剣道の稽古のため思い切って、自宅の農機具古屋を改築し、小さな道場をつくりました。

【北原哲也さん】
「朝でも帰ってからの30分でも道場でトレーニングや稽古ができる。時間を有効に使えた」

剣道一筋43年の北原さんの背中を追うように3人の子供全員が剣道の道に。
末っ子の隆磨さんは今年強豪三養基高校の主将を務めました。

【三養基高校前主将 北原隆磨さん(18)】
「お互いにやっぱりいい活躍できたことはうれしく思うし、自分も父の姿があったからここまで頑張れた」

【北原哲也さん】
「息子が一生懸命夜遅くまで電気が煌々と照らして頑張っている姿を見ると、お父さんも負けてられない」

落ちて自分を見つけなおすため鏡に向かい、姿勢、構え、面打ちなどを日課にし、4回目で8段に合格しました。

【北原哲也さん】
「負けなければいけないことがたくさんあるが、唯一自分自身には負けたくない」

剣士として頂点の段位に達した北原さんは剣道で得た経験を生かしながら今後、日本や剣道界を担う若い世代や子供たちに「諦めなければ夢は叶う」ことを伝えたいと意気込みます。

【北原哲也さん】
「教員離れが叫ばれる中、教師の魅力は子供たちを真剣に育てること。これからの子供たちが夢や希望を持って実現できるような環境をつくってあげる」

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