「現代の住まい」の問題に地道に向き合い…建築家・山本理顕さん(78)が“建築界のノーベル賞”プリツカー賞を受賞【news23】|TBS NEWS DIG

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「建築界のノーベル賞」と言われる「プリツカー賞」。今年、日本人建築家の山本理顕さん(78)が選ばれました。日本人の受賞は5年ぶりの快挙です。「現代の住まい」の問題に地道に向き合ってきた山本さんに話を聞きました。

■“建築界のノーベル賞”プリツカー賞に日本人建築家が選出

2024年のプリツカー賞に選ばれた、横浜市にある山本理顕さん(78)の設計事務所。そこには、沢山の「こだわり」がつまっていました。

山本さんがつくる建物は埼玉県立大学、天津図書館、横須賀美術館など、どれも開放的で、そこを行き交う人の表情がよく見える。「外」と「中」、「公」と「私」の境界が「あえて曖昧」になるように設計されています。

それは、人々が生活する「住宅」でも同じで、こうした山本さんの建築に対し、プリツカ-賞は「建築の社会的責任について問題意識を喚起した」と、受賞理由を説明しています。

なぜ、山本さんはこのような住宅をつくっているのでしょうか。

■課題に感じていること“専門家であるはずの建築家が、社会の中で信頼を失っているのではないか”

建築家 山本理顕さん
「どうしたら地域社会がお互いに助け合うような社会を作っていけるのか。我々自身がそういうモデルになるような住宅を作っていきたい」

1つの住宅に、1つの家族が当たり前とされている現代。プライバシーが尊重されるようになった反面、孤独死や虐待など、閉ざされた空間の中で起こる問題が深刻化しています。

建築家 山本理顕さん
「隣近所の人たちが助けられるような住宅のプランニングになっていないんです。その典型的なのは超高層マンションで、外との関係は一切作れないようにしている」

そんな時代だからこそ、人々が集い、交流する機会を増やす住まいが必要だと考え、山本さんがつくる住宅には住民同士のコミュニティが活性化しやすくなるような仕掛けがさまざま施されています。

山本さんが最初に作った公共建築である、熊本・保田窪第一団地にも、その思いが貫かれています。

保田窪団地の住民(2011年)
「団地自体が一つの大きな家族のような感じがあると思う。心地よい気配」

山本さんがいま、課題に感じていること。それは、専門家であるはずの建築家が、社会の中で信頼を失っているのではないかということ。例えば、大阪・関西万博。

建築家 山本理顕さん
「あれほどひどい計画は、建築家から見たらあり得ないと思う。日常生活を阻害するような施設がカジノ。社会貢献(課題解決)をすることを前提にしている博覧会に対して。明らかにカジノのための万博になっていると思います。そこに対して建築家集団は何も言わない」

その上で、未来を担う建築家たちへ、こうメッセージを送りました。

建築家 山本理顕さん
「(自治体や施主の)『御用聞き』のように建築をつくるのは建築家の仕事ではないです。自らのアイディアや思想が多くの人たちに貢献できる、そういうプライドをぜひ持ってほしいと思います」

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