擬似ハムバッカー(シングルの直列接続回路) 【安ギター改造シリーズ】

【安ギター改造シリーズ】
調べてみるとストラトの改造回路として Dan Armstrong 氏の回路が有名なようで、情報を集めて Squier - Bullet Strat へ適用してみました！！

主に欲しかった要素として、シングルコイル２つを直列に接続して、擬似的にハムバッカーサウンドを再現する機能です。
これは、Ibanez AZ の SSH モデルにもバリエーションとして搭載されているものです。
Sonic のターボブレンダーというのも有名ですね。
またこの直列接続（シリーズ配線）はかの有名なクイーンのブライアン・メイのギターにも施されているワイヤリングで、原理的には同じものです。

この回路では直列接続をノブで無段階に調節でき、MIXが０の状態では元の３シングルストラト構成はそのままに機能します。
また、直列接続のみならず、ハーフトーンポジションでは MIX を上げて行くと"フェーズアウト"効果も得られるようになっており、まさに無限のバリエーションを秘めた回路となっております。

さらに良いことは、この改造には元からあるトーンポッド、セレクタースイッチが流用できるため、半田ごてと配線材だけあればすぐに改造に取り掛かることが可能なところです。

改造後は、真ん中のトーンはマスタートーンとして機能するようになり、一番下のトーンはブレンド量調整ノブと変わります。
ブレンド調整ノブは配線方法により、Tone=10 で直列ミックスを０にする、あるいはMAXにするのか選択が可能です。
（わたくしは Tone=10 時に元の３シングルで、ノブを絞るとブレンドが MAX となるように接続いたしました）

直列に接続した場合のサウンドは、完全なハムバッカーと比べるとさすがに物足りなさはあり、特にちょっともっさりした感が強くなってしまう傾向にありました。（もちろん元のピックアップにもよると思いますので、あくまで今回のケースとしてですが...）
しかしながら「太い音色」「パワーが出る」感じはあるので、もう少し色をつけたい時などに、ノブを少しひねってやるとプラスαのニュアンスをつけることもできるため、ブレンド度合いを調整できるというのは、好みの音色を探る楽しみもあり重宝しそうです。

また、センターシングルが逆磁性の場合、ハムキャンセル効果が出るので、ノブの調整具合によっては「シングルっぽさを残しつつもノイズを抑える」という状態も実現可能かもしれません！

ストラトをお持ちで、改造に興味のある方には非常にオススメな回路です！！
ぜひチャレンジしてみて下さい。

Guitar : Squier by Fender, Bullet® Strat® with Tremolo
Effect : Mooer Micro Preamp 003, 005
Camera : Zoom Q4n


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