NGO組織強化支援セミナー「JFCの子どもたちが尊厳を失わずに生きていける社会とは〜30年にわたるJFCネットワークの活動から見えてくるもの〜」

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2024年8月19日実施のNGO組織強化支援セミナー「JFCの子どもたちが尊厳を失わずに生きていける社会とは〜30年にわたるJFCネットワークの活動から見えてくるもの〜」の見逃し配信です。

 JFCとはJapanese-Filipino childrenの略称で、日本とフィリピンにルーツを持つ子どもたちです。

 子どもたちの母親の多くは、1980年代から日本に出稼ぎに来たフィリピン女性たちです。その多くが、バーやスナック、クラブなどで接客業の仕事をしていたため、お客として店を訪れる日本人男性との出会いが増え、結婚するケースも増加し、また結婚していない両親から生まれる子どもたちも同様に増えていきました。幸せな家庭を築いている家族がある一方、フィリピン人の母親が出産のためにフィリピンに帰国し、子どもが産まれた後にさまざまな理由で関係が破綻することや、理由が分からないままに突然日本人男性との連絡が途絶えてしまい、母子がフィリピンに取り残されてしまうケースも多いのが現状です。

 JFC問題とは、日本人の父に見捨てられ、経済的に苦しい生活を強いられたり、父親に認知をしてもらえず、日本国籍が取得できずに自分のアイデンティティに苦しんだりする人たちが抱える問題であり、こうした現状はまだ多くの人に知られておらず、理解や支援も少ない状態が続いています。

 今回のオンラインセミナーでは、長年にわたってJFC問題に取り組んでいる、JFCネットワークの伊藤里枝子さんを講師に、JFCが置かれた現状や抱えている問題などについてお話しいただくとともに、課題解決に向けた活動やアーユスが行った2年間の組織強化支援の成果や課題などについてもご報告いただきます。活動を支えていくための組織のあり方やNGOとしての苦悩や達成感なども率直に語っていただきます。

【日時】2024年8月19日(月)20:00-21:00(若干の延長あり)
【講師】伊藤里枝子さん(特定非営利活動法人JFCネットワ-ク 事務局長)
 大学院修士課程時に2年休学してフィリピンでタガログ語を勉強し、地方出身のフィリピン女性たちと暮らす中で、家政婦などの家事労働者の置かれた状況に関心を持ち始める。日本に帰国後、ボランティアをしていたJFCネットワークの初代代表の松井やよりさんから声を掛けられ、フィリピンの事務所・Maliaya Houseのオープニングスタッフとなる。1998年6月からJFCネットワークの東京事務所に勤務。タガログ語の法廷通訳としても働く。

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