“プール熱”が9月に大流行、多くの子どもが発症 「大人も注意が必要」今年は過去10年で最多【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

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三大夏風邪の一つ、“プール熱”の患者数が過去10年で最多です。プール熱とはどんな風邪なのでしょうか。

■例年は夏ごろにピーク 2023年は9月に入る直前からグッと多く

加藤シルビアキャスター:
プール熱が流行っていることについてお伝えしていきます。

患者数について見ていきます。1医療機関あたりの患者数、2022年までの5年間を見ていくと、患者数は5月頃から多くなってきて夏ごろにピークを迎えています。ただ、2023年は、9月に入る直前からグッと多くなっています。

数字で見ていくと、1医療機関当たり、9月11日~17日の1週間で1.45人と過去10年で最多となっています。

なぜこんなに流行ってしまっているのか。

いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によると、▼コロナ禍で感染対策が徹底され、免疫力低下している▼2023年5月からコロナが5類に移行、感染対策に変化があったということで、あらゆる感染症にかかりやすくなっているという背景があります。

■そもそもプール熱とは?

そもそも、プール熱はどんな病気なのか。

【プール熱(咽頭結膜熱)】
アデノウイルスが原因の感染症の一つ。
症状:発熱(4~5日)、のどの痛み、目の充血や腫れ、など
感染経路:飛沫、接触

子どもが感染しやすい一方で、大人も注意が必要だということです。

伊藤院長によると、アデノウイルスは感染力が強いということです。大人も感染する可能性があり、特に家庭内での感染に注意が必要です。

2023年は、猛暑で体力が低下し、症状が出る方もいるのではないか、ということでした。

■これってプール熱?受診の目安となる症状は

症状があった時、それがプール熱なのか、インフルエンザなのか、コロナなのか、が気になりますが、受診の目安についてみていきます。

まず、発熱とのどの痛みがあった時、風邪の可能性があります。この症状に加えて、充血・かゆみ・涙・目やになどの「目の異常を感じたら、新型コロナかプール熱の可能性がある」と院長は指摘します。

目の症状がなかった時にも、発熱後12時間~48時間以内に症状が改善しない、または悪化した場合は受診するようにしてくださいということでした。

井上貴博キャスター:
コロナ禍前を考えると、一応季節とかサイクルによって様々なウイルスが交互に流行していたはずですが、コロナ禍で激減して、サイクルが変わった、と考えると、感染症全体の状況もコロナが変えたんだなと感じます。

日比麻音子キャスター:
それだけの影響があったということが今になっていろいろと見えてきました。シルビアさんは3人のお子さんの母ですが、この状況はいかがですか。

加藤キャスター:
2023年ではないんですが、3年前に長男がプール熱にかかって、あとにも先にもあんなに高熱出したことない、というくらい高熱が長く続くのが特徴で、解熱剤が全く効きませんでした。

幼児期にかかると、こんなに高熱出して大丈夫かな?と心配になりますし、コロナもインフルも流行ってる時期ですから、きょうだいが多いと、「持ち込まない、うつさない」を徹底したいなと思います。

井上キャスター:
子供は熱がポーンと跳ね上がりますしね。インフルエンザよりもコロナよりも、辛かった、という人も多いですし、手足口病も流行りましたから。すぐ学級閉鎖になって、ということを考えると親としては、相当気遣うでしょうね。

加藤キャスター:
ワクチンがあるものでもないですし、特にきょうだいがいる場合は帰ってきてすぐにお風呂に入る、手洗いをするという徹底をしていても、どうしても流行るという点がありますから、なかなか難しいです。

井上キャスター:
ある程度熱が下がってすぐに学校行っていいか、となるとちょっと休ませたいけれども、親は親で仕事があるので、子どもには学校行ってもらわないと仕事にも行けないし。でも、ある程度早く出てきてしまうと、他の親も「あれ、治ってすぐそんなに…」となると、感染力が相当強いので、プール熱も。それで収まらないという悪循環に陥ってしまっているようです。

日比キャスター:
保護者側の休みやすい働き方というのも、引き続き考え続けていかないといけません。


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