最年少で二つ目の「永世」を獲得した藤井聡太七冠　さらなる高みを目指し決意 (24/08/29

快挙から一夜明けての会見に臨みました。28日、最年少で二つ目の「永世」称号の資格を得た、将棋の藤井聡太七冠。さらなる高みをめざす決意を語りました。

　「王位戦は苦しい将棋も多いシリーズでしたので、そのなかで何とか結果をだすことができて今回、永世王位の称号を得られたことは非常にうれしく思います」(藤井聡太七冠)

　第5局のあった神戸市で、29日記者会見にのぞんだ藤井七冠。

　タイトル防衛を果たした王位戦を振り返りました。

　「苦しい局面が多かった」という今期の王位戦ですが、挑戦者、渡辺明九段との対戦成績は4勝1敗。

　防衛に加えて5連覇を達成したことで、「永世王位」の資格も獲得しました。

藤井七冠の「永世」資格獲得は、「永世棋聖」に続いて2つ目

　「この王位戦5期を通して、自分自身いろいろな経験を積むことができたかなと思っています」(藤井聡太七冠)

　藤井七冠の「永世」資格獲得は、7月の「永世棋聖」に続いて2つ目。

　7月、22歳の誕生日を迎えたばかりの藤井七冠は、羽生善治九段の記録を更新して、最年少での「永世二冠」となりました。

　この偉業に藤井七冠の地元、愛知県瀬戸市では恒例のくす玉割りが行われ、さらに、駅前では号外も配られお祝いムードに包まれました。

藤井七冠が、これから目指す将棋とは？

　将棋界の歴史を塗り変え続ける藤井七冠。

　他のタイトルでも永世称号の獲得が期待されますが、「王将」では通算10期のタイトル保持が必要となり、最短でもあと7年かかることについて質問されると――

　「永世称号の条件をあまりちゃんと把握していなくて、王将戦が10期必要というのを、いま初めて知ったんですけど…」(藤井聡太七冠)

　まずは1日1日を大切にしたいとしながらも、これから目指す将棋について語りました。

　「経験の少ない展開のなかでも、局面の急所を見抜いて、考える力をつけていきたいと思っていますし、そのうえで新しく、より面白い局面を切り開いていけたらと考えています」(藤井聡太七冠)