バイオスティミュラント ボンバルディア　有機活力液肥

干ばつ、高温、局所的な豪雨などの異常気象に加え、連作による土壌環境の悪化など近年の作物生産現場は多くの問題を抱えています。これら、環境的なストレスから植物を護り、収量増加に貢献する新しい農業分野として今、世界的に注目されている資材、それが　バイオスティミュラント　です。『非生物的なストレスによる収量減少を軽減すること』がバイオスティミュラントの役割です。
ハイポネックスは2017年、スペインのキミテック社と業務提携をしました。キミテック社は、世界90ヵ国以上に製品を輸出しているバイオスティミュラント分野の先駆け的な企業です。
アミノ酸やプロバイオティクスなどの有機資材を活用することで、環境由来の様々なストレスに抵抗力を与え、作物の健全な成長を助けます。

今回ご紹介する製品は有機活力液肥・ボンバルディアです。
ボンバルディアは、小麦・大麦・甜菜・トウモロコシ、これら４種の穀物を原料とした有機活力液肥です。規格は１Ｌと２０Ｌの２サイズ。野菜から果樹まで、幅広い作物の栽培ステージに使用することができます。特殊な微生物発酵技術によって得られた、ベタイン・ビタミン・ミネラルなどの二次代謝物を含んでおり、ストレス環境下における作物の健全な生長を促進すると同時に、土壌環境の改良にも優れた効果を発揮します。
それでは、ボンバルディアの成分について詳しく解説していきます。

ボンバルディアの主な有効成分は、①アミノ酸　と　②フルボ酸　です。
まずは、アミノ酸の働きから解説していきましょう。
＜アミノ酸＞
ボンバルディアには様々なL－アミノ酸が高濃度で含まれていますが、その特徴は”吸収の速やかさ”にあります。動物由来のアミノ酸は一般的に、動物性廃棄物を原料とするため　”植物にとって有用ではない成分”　が含まれてしまいます。一方ボンバルディアの原料は100%植物由来の為、作物が必要とするアミノ酸が立体配座を有したまま代謝過程に取り込まれます。
ボンバルディアには、グルタミン酸をはじめ、光合成を促進するアラニン、花や実の充実を促進するアスパラギン酸、植物の水分量を調整して高温障害を軽減するプロリンなど、植物の生育に対して有用なアミノ酸が幅広く含まれています。その数、なんと１５種類！
中でもグルタミン酸は、アミノ基転移反応に関与し、はじめに生成される重要な役割を果たします。これは、植物体内でアミノ酸を合成する際、まずグルタミン酸が使用されることを意味しています。作物が天候不順などのストレス状態にあるとき、ボンバルディアに含まれるグルタミン酸を直接供給することで植物自体の無駄なエネルギーの消費を省き、健やかな生長を促進する効果があります。
続いて、フルボ酸の働きを解説します。
＜フルボ酸＞
腐植物質は一般的に、その溶解性によって　①フルボ酸　②フミン酸　③ヒューミン　の３つに分類されます。ボンバルディアには、有機物の比率が高い植物由来のフルボ酸が約23%含まれています。土壌に対して、保水力の向上など物理的な改善効果のほか、ミネラルがフルボ酸複合体に溶け込むことで土壌微生物の利用が可能となり、生物の活性を促します。またフルボ酸は、植物の養分吸収においても土壌中のミネラルや微量要素をキレート化するといった重要な役割を果たします。

《使用方法》
有効成分がボトル底部に沈殿することがありますので、使用の際はボトルをよく振ってからお使いください。施用の方法は、土壌潅注または葉面散布で使用します。基本倍率は500倍～1,000倍。
野菜類では、各生育ステージを通して４～６回程度、作付けから継続して与えます。
果樹類では、着蕾初期や果実肥大期など、作物が養分を多く必要とする時期に施用します。
また、剪定処理や天候不順など、植物にストレスがかかる時に与えるのも効果的です。
農薬と混合して使用することも出来ますが、薬害が生じやすい一部の薬品では注意が必要です。
使用の際は一度、お試しのうえご利用ください。
有機活力液肥・ボンバルディア・・・いかがでしたか？
ボンバルディアを使用することで、土壌構造の改良と作物の品質向上、ダブルの効果を得ることができます。高温や曇天など、栽培過程で生じる様々な環境ストレスを軽減し、作物が健やかに生育することを助けます。
今、世界的に注目されている新しい農業資材、バイオスティミュラント。
是非、栽培管理に導入し高品質な作物の安定生産にお役立てください。