【清元 幻お七】藤間 勘楊

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【清元 幻お七】
義太夫 「八百屋お七」から
「お七」の恋心を中心に描いた演目です。

八百屋の家の娘である「お七」は
火事で家を失います。

そして仮の住まいとして
お寺に身を寄せることになります。

「お七」は、そのお寺に居た
寺小姓「吉三」と出逢い、「お七」と「吉三」はお互い意識していきます。

やがて「お七」の家は再建されて
「吉三」と離れることになります。

「お七」は会いたいと強く想うあまり
「吉三」の幻覚を見るようになります。

『偲ぶ押絵の羽子板に
いとしらしさの片えくぼ』では
羽子板の絵が「吉三」に見えて見惚れたり、

『(セリフ)お前は、吉さま』では
「吉三」の幻覚を見て、

『(セリフ)アレアレ、吉様を連れて何処へ、
ええ憎い恋知らず』では
「吉三」が連れ去られる幻覚を見ます。


十六歳頃の少女の、会えない恋人を強く想うあまりに
その人の幻覚を見るほどに気が狂っていく悲劇の物語です。

#清元幻お七#藤間勘楊#日本舞踊

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