冬でも就航率99%!雪が降っても欠航しない北海道「旭川空港」を支える除雪隊“ワックスウイングス”隊員のほとんどが農家さん

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北海道の冬のヒーローたち!空港の除雪隊に密着しました。

 年間平均400センチ以上雪が降る 厳しいエリアながら、雪に負けないのが旭川空港の除雪隊です。

除雪隊「ワックスウイングス」 金田耕平さん
「旭川空港は高い就航率を誇っている。われわれも仕事として誇りに思っている」

 冬の空港を支える 除雪隊員のほとんどが農家さん!そのチームの底力とは?

 北海道北部の空の玄関口 「旭川空港」。
 東神楽町の過去10年の年間降雪量は400センチ以上、除雪の出動も平均およそ120日というデータの中、昨年度の雪による欠航はわずか9便。
 就航率にすると99パーセントと、驚異の数字を誇る日本トップクラスの空港です。
 その秘密が「旭川空港除雪隊・ワックスウイングス」の活躍です。

北海道エアポート旭川空港事務所 森﨑沙帆さん
「旭川空港の運用時間開始の8時に間に合うように早朝から作業しています」

 空港を守る41人の隊員たち。極寒の旭川空港除雪隊に密着しました。

 午前4時半。

除雪隊「ワックスウイングス」 藤川晴貴さん
「現在の状況ですが、エプロン(駐機所)は昨日の残雪があります。ショルダー(路肩)は多いところで400ミリ。気温は-12.6度、風は南風で2~3メートルです」

 まだ日の出前の旭川空港。長さ2500メートル、幅60メートル、広大な滑走路の除雪作業がはじまります。
 タイムリミットは、第一便が到着する前の午前8時です。

 雪が降ったあと、真っ先に出動するマシンは、怪力が自慢の「除雪プラウ」。
 前方の除雪板とサイドウイングを合わせた幅は、なんと8メートル。
 滑走路の雪を一気に寄せて、雪山を作っていきます。

 その集められた雪山を、遠くの雪捨て場まで運ぶのが「ホイールローダー」。
 まるで忍者のように機動力が高く、素早く雪を運びます。
 それでもまだ、滑走路の上には雪が残っています。
 雪を遠くに吹き飛ばすのが「ロータリー除雪車」。
 風向きや雪の量を計算に入れて、左右正確に飛ばしてきます。

 さらに、車輪と車輪の間に除雪版がある 「除雪グレーダ」は、最も難しい繊細な仕事を担います。

除雪隊「ワックスウイングス」 吉原聖人さん
「一番飛行機に近づく機械なので、飛行機を見失わないように作業しています」

 小回りがきく「除雪グレーダ」は、滑走路に突き出た照明灯の間を縫うように、蛇行しながら走行。
 もちろん破損したら飛行機の離発着に影響が出てしまいます。
 数センチ単位で照明灯をかわす運転テクニックは、もはや神業!
 まさに技の除雪グレーダです。
 ようやく滑走路が見えてきました!最後の仕上げはスノースイーパです。
 前方についている金属製のブラシを回転させて、残った雪をはね飛ばします。

除雪隊「ワックスウイングス」 鹿野剛さん
「雪の量や質に応じて、ブラシの回転の速度を調整し、最高の仕上がりとなるように努力しております」

 数々の車が滑走路を除雪、最後に床を磨くように5台のスノースイーパが、斜め一列となって走行。
 これこそがワックスウイングスのチーム力です。
 通った道に 雪はありません。

 午前8時半、この日の第一便がやってきました。
 除雪した滑走路に無事、着陸。
 でも、どうして冬の滑走路でも滑らず着陸ができるのでしょうか?

北海道エアポート旭川空港事務所 森﨑沙帆さん
「夏タイヤ・冬タイヤみたいな概念はない。滑走路にグルービングと言って溝がある。それはグリップ力を高めたり水はけをよくするための効果があるので、その溝もきれいに掃き出して、黒い舗装面が見えた状態にすることを目指して除雪を行っています」

 飛行機を安全に着陸するための溝は、全国の空港にあります。
 黒い舗装面は「ブラックトップ」と呼ばれ、この状態を除雪隊は日々目指しています。

お米農家 千葉直弘さん
「米を中心に麦と大豆をつくっています」
吉原聖人さん
「お米と麦とビート」
お米農家 藤川晴貴さん
「隊員の9割は農家さん。みんな近隣の町、東川町、東神楽、美瑛、旭川などから集まってきている。トラクターとかのかの機械はみんな乗れる」

 ワックスウイングスのほとんどが旭川周辺の農家さん。
 大型の除雪車もお手の物です。

お米農家 金田耕平さん
「冬の間、時間も空きますし、元々興味があり(3年前)入隊した。飛行機の乗客から『(吹雪で)本当に着陸できるのかとても不安でした。(除雪隊のおかげで)北海道を満喫できました』とお礼の手紙をいただいた。そういったことが本当に励みになっています」

 好天が続く旭川空港。隊員たちは除雪車の点検をしていました。

北海道エアポート旭川空港事業所 酒井栄太さん
「航空機走行区域において、部品の欠落や車両の故障トラブルにより走行不能となった場合、航空機の運航への支障となるため、常に除雪車については万全な状態を維持しています」

 さらにこんな楽しみも!午後5時、みんなで遅いランチタイムです。

お米農家 狩野勝さん
「今日みたいな天気が良い日しか食べられない。(スノースイーパは)自分で吹雪をつくりながら走っているようなもの。いかにあまり連絡も入れずに意思疎通ができるか(難しい) 」
小麦・じゃがいも農家 久龍貫さん
「今年で2年目。もともと機械が好きなので入隊。いろいろな機械に乗れるので、大変ですけどやりがいがある仕事」

 先月15日。どんどん雪が降り積もる旭川空港。
 大雪…ワックスウイングスの出番です。
 視界もよくありません。前方には飛行機の姿も確認できます。
 細心の注意を払いながら 素早く除雪しなければいけません。

車内無線
「準備できましたら作業開始してください。次の時間15分となります」
「了解しました」

 仕上げのスノースイーパ隊が出動!与えられた時間は15分。
 これが遅れると飛行機の離発着の時間に影響が出てしまいます。
 時速およそ60キロ!仲間と呼吸を合わせて、5台並走しながら雪を飛ばします。
 そしてリミットの15分。

ワックスウイングス隊員
「ランウエイクリアしました」
無線
「ランウエイクリア、了解しました」

除雪隊「ワックスウイングス」 藤川晴貴さん
「雪質や量によって出す機械も変わる。簡単に欠航と言っても多くの人たちのスケジュールに影響が出る。自分たちのできる限りの仕事をして、安全に飛行機が着陸・離陸できるように考えて仕事をしている」

 見えてきたブラックトップ。この黒がワックスウイングスの誇りです。
 まだまだ続く雪のシーズン、旭川の空の安全のために、ワックスウイングスは今日も仕事に励んでいます。2024年02月08日(木) 18時23分 更新

#北海道 #ニュース #HBC

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