Menak Koncar (Gaya Mangkunegaran, Surakarta), at Ndalem Pujokusuman, Yogyakarta, Sep. 3, 2019

ジャワ舞踊マンクヌガラン様式男性優型舞踊メナッコンチャル

ジョグジャカルタのプジョクスマンで毎35日のSelasa Legen (ジャワ歴のSelasa Legiの夜に行われている合同舞踊練習会）にて、踊らせていただいた舞踊。
この練習会では、毎回1曲は芸術鑑賞として、衣装を着た踊り手によって公演が行われる。
私（香里）も、ジョグジャカルタ様式舞踊も学び、ジョグジャカルタに住んでいた時は、ほぼ毎回この練習会に参加していた。
そこで、あまりジョグジャカルタでは見ることのない、スラカルタの踊りを公演してほしいと頼まれ、この曲を踊ることになった。（ちなみに、私はマンクヌガラン様式を含むスラカルタ様式の踊りのキャリアの方がジョグジャカルタ様式より断然長い。）
この舞踊にとって重要な太鼓演奏は、スラカルタの先生（Sukamso氏、国立芸術大学スラカルタ校の教員）が来てくれて演奏してくれたが、ほかの演奏者がジョグジャカルタの方々。そして、舞台に出たら、なんと、私のジョグジャカルタの太鼓の先生（Sunardi氏、元ジョグジャカルタの芸術高校の校長で踊りも演奏も何でもできる方）がクプラ（前列の木の箱のようなもの）をにこやかにたたいてくれて、非常に驚くとともに、うれしかった。
というわけで、クプラはジョグジャカルタ風である。
観客はほぼすべてジョグジャカルタ様式ジャワ舞踊の踊り手、舞踊の先生たちや素晴らしい踊り手たちという目の肥えた方たちが多数見てくれている中、踊らせていただきました。

＜演目紹介＞
＜メナッコンチャル＞
メナッコンチャルは、ジャワ島の古都スラカルタを代表する男性優形のジャワ宮廷舞踊である。マジャパヒト王国時代の若き勇者メナッコンチャルが、恋人デウィ・スカティを残し，後ろ髪引かれるような思いで戦に出ていく様が描かれている。ガンドゥルンGandrungと呼ばれる舞踊のジャンルのひとつで、恋の相手は登場しないが、相手を思って身なりを整えたり、そこに相手がいるかようにふるまったりする動きで恋焦がれる様が表現される。このビデオでは、マンクヌガラン様式で踊っている。
もともと、マンクヌガラン王宮で発展した歌舞劇ラングンドゥリヤンの一場面から取り出された舞踊曲である。それゆえ、マンクヌガラン様式では、踊り手自身が歌う場面がある。