統合失調症で本人がしてはいけないこと5つ【精神科医が12分で説明】断薬|孤立

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0:05 (1)はじめに
0:36 (2)再発予防とリカバリー
2:25 (3)統合失調症で本人がしてはいけないこと5つ
2:35 ①薬をやめる
4:12 ②行動化
6:30 ③孤立
8:35 ④無理をする
10:04 ⑤生活の乱れ
11:10 (4)まとめ

統合失調症では改善後も再発予防の継続は必要で、その中で社会復帰「リカバリー」を目指していきます。社会復帰の負荷がかかる中での再発予防の両立が、難しさはありますが重要です。
「統合失調症で本人がしてはいけないこと5つ」につき、精神科医が要点を約12分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

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↓↓内容の詳細は下記になります。
(1)はじめに
統合失調症療養のコツ。今回は「統合失調症で本人がしてはいけないこと5つ」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
統合失調症の治療では、改善後も再発予防の治療は続けつつ、日々の取り組みを続けていきます。
その中で、再発の危険が上がるなど「してはいけないこと」は一体何でしょうか。
今回は「統合失調症で本人がしてはいけないこと5つ」を見ていきたいと思います。

(2)再発予防とリカバリー
「ぶり返しを防ぎつつ、自己実現をする」ことが大事です。
<統合失調症とは>
統合失調症、は悪化した時に幻聴や妄想などが目立つ脳の病気です。
脳のドーパミンという物質の作用がの過剰ことが背景とされ、それを抑えるなどの「抗精神病薬」で治療します。
そして、改善後も再発リスクは残り、再発予防の継続が必要です。
<再発予防とは>
統合失調症では改善した後も再発リスクがあるため、その予防が必要になります。
具体的には「抗精神病薬」は改善した後も続ける必要があります。
そして、薬を土台にストレス対策等を組み合わせ、再発予防を盤石にします。
<リカバリーとは>
リカバリーは、病気を持ちつつもできる自己実現の取り組みを続けることです。
最近は仕事など社会復帰をすることも多くなりました。
ただし、このリカバリーは「大きな再発をしない」ことが前提です。
<再発予防とリカバリー両立の難しさ>
ある種リカバリー(社会復帰)をしていくとストレスが増え、単純な再発リスクはむしろ上がる部分があります。
そして大きな混乱など「強い再発」をしますと、リカバリーは一旦中断することになります。
なので、この「再発予防とリカバリー」の両立は必要な一方非常に難しさもあります。
<両立は難しいが重要>
大事なことは、自分の人生をどう前向きに生き抜いていくか。
そして社会とのつながり、社会への貢献も両立の効果として非常に重要です。
もう一つは同じ病気を持つ人への「こういうこともできる」という希望になることです。

(3)統合失調症で本人がしてはいけないこと5つ
「再発リスクになる生活や行動に注意」です。
①薬をやめる
薬をやめると再発リスクが大いに増えてしまいます。
<薬の中断と再発>
統合失調症では、再発の主な原因は薬の中断です。
再発によって再入院となるリスクも高いです。
そして改善したとしてもその後陰性症状悪化等生活への「後遺症」リスクもあります。
<薬を中断する背景>
人によっては「もう治ったから大丈夫」と思い薬をやめてしまう場合があります。
ある人は「効果が分からない一方で、副作用だけは目立つ」ことでやめてしまう場合があります。
中には服薬継続で直面する「統合失調症への葛藤」でやめてしまうこともあります。
<中断しての再発の影響>
一方で、中断する事での影響は非常に大きいです。
まずは「高い再発率」1年で70-80%と論文で言われる非常に高い再発率があります。
そしてただ再発するだけではなく服薬継続時の再発と比べ「より強い」再発になります。
その点も含め「リカバリーの中断にも直結してしまう」面があります。
<重要:薬の必要性の理解>
まずは「目に見えない再発予防の意味」の理解が大事です。
そして「統合失調症」への葛藤の整理とその中での「軸の確立」が大事です。
その中での「リカバリーの土台としての服薬」の意味の理解が大事です。
②行動化
「思うこと」と「すること」は違いが大きいです。
<統合失調症と行動化>
統合失調症では、幻聴や妄想など現実と違う「体験」をすることがあります。
そして、症状が重くなってくると、現実と幻との区別が困難になる場合があります。
その中で幻にともなって「行動化」した場合に、非常にリスクが大きくなります。
<行動化の例>
まずは「命令する幻聴」に従って行動化してしまう例。
あとは「悪口の幻聴への怒り」からの行動化の場合。
また、「被害妄想などに支配されての行動化」が出る場合もあります。
<重要:「思う」と「する」は違う>
例えば、幻聴・妄想が強くても「思う」だけなら、他者や社会への影響は発生しません。
一方で、それに応じて「行動化」すると、周囲への影響が時に大きく発生し、時にカバーが困難な場合もあります。
なので、「思う」と「する」では、影響が大きく異なることは押さえておく必要があります。
<本来の対策:現実と幻を区別する>
可能なら幻聴と実際の声を見分けて判断するということは大事です。
そして妄想でも、「妄想かもしれない」と別の視点も見る習慣をつけ「妄想からの行動化」を防ぐ事も大事です。
ただ、これらは不調が強い時は時に困難です。
<現実的対策:識別困難でも「衝動に一歩引く」>
たとえ妄想や幻聴でなくても「衝動的に行動化する」ことは、大きなリスクを伴います。
そこで、仮に現実か幻か区別は困難でも、「まずは一歩引いて」衝動的な行動を止める。
そして「これは本当にする方がいいのか、やめた方がいいのか」を見極めることが大事です。
その中で、仮にそれでも制御が困難な場合は、自発的に入院して止めるのも一つの方法です。
③孤立
「関わりが切れることで、時に悪循環になる」ことがあります。
<統合失調症と孤立>
統合失調症を発症した後、それ以前の関係が切れてしまって、孤立になるリスクがあります。
そして陰性症状で人との関わりも減るため、それで孤立しやすい面もあります。
そして、孤立から人により悪循環になるリスクもあります。
<孤立による悪影響>
まずは「不調に気付きにくい」。「周りから見ての不調」が見えないめ、自分で気付きにくい場合に重症化するリスクがあります。
2つ目が「サポートがない場合に生活の乱れが出るリスク」があります。
3つ目が「幻聴・妄想などの悪化リスク」自分の中で考えすぎ悪循環からの幻聴・妄想の悪化が懸念されます。
<一方で「搾取されない」関係も大事>
どうしても無理して「孤立を避ける」ために交流を求めた時、時にリスクがあります。
具体的には、いわゆる「テイカー」につけ込まれて支配・利用・搾取されるリスクがあります。
なので対人関係は大事ですが、一方搾取されない対等な「フェアトレード」を必要条件にします。
<対策:関係者と繋がる>
まずは「デイケア」。定期的に通う事の他、その中でスタッフや利用者との人間関係ができます。
続いては「訪問看護」生活の相談以外にも、「人間関係の繋がり」の意味もあります。
あとは「作業所」など、実際に作業する中で、人間関係も保っていきます。
④無理をする
「無理をしての再発に注意」です。
<社会復帰と再発リスク>
実際、社会復帰をするほど負担は増える面があります。
そこで無理が続いてしまうと、これは再発リスクになります。
何とか社会復帰しようと熱中し無意識に無理しすぎ、リスクが上がることには注意が必要です。
<注意:クローズでの就職>
「クローズ」病気非公表での就職の方が「オープン」障害好評での就職よりも就職しやすい面は一部あります。
ただ、そうなると配慮が得られない中で、負担が増えてしまうリスクが非常にあります。
そして、中には「過剰適応」になって、さらに無理がかかってしまうこともあるため、注意が必要です。
<対策:サポートがあっての復帰>
まず慣れないうちは「作業所」で軽い作業をしつつリズムなどを確立し自信をつけていきます。
その上で「就労移行支援」で2年限度で色々リハビリしたり合う仕事を探していきます。
そして「障害者雇用」精神障害も障害者雇用に入るため、その中でサポートを受けつつ仕事をすることも選択肢です。
⑤生活の乱れ
生活の乱れは、再発のリスクになります。
<生活を乱れと再発>
生活の乱れから疲労やストレスなどが慢性化してしまうリスクになります。
そして、体調を崩すということも、再発のリスクになります。
またその中で服薬が不規則になり、更にリスクが上がる場合あります。
<生活の乱れの例>
まずは「昼夜逆転」生活リズムが乱れてしまうこと。
あとは「ひきこもり」、外出や活動をしなくなり、不安定になることがあります。
その中での「衣食住の乱れ」食事・家の状態等の乱れ。その中で服薬も不規則になる事があります。
<対策:生活の枠組みとサポート>
「生活リズム」では、「デイケアなど通所」してリズムを作るというのが一つ有効です。
あと「訪問看護」看護師さんと相談しながら、生活を乱さないようにしていくこと。
また、どうしても生活が厳しい場合には「ホームヘルパー」ヘルパーさんに来てもらってサポートを受ける方法もあります。

(4)まとめ
今回は、統合失調療養のコツ「統合失調症で本人がしてはいけないこと5つ」を見てきました。
統合失調症では、再発予防をしっかりしつつのリカバリー(自己実現)が大事です。その際、以下の5つがしてはいけないことになります。
①薬(抗精神病薬)をやめてしまう
②幻聴・妄想などに伴う「行動化」
③孤立
④無理をする
⑤生活の乱れ
自分でまずは取り組んでいきますが、もし困難がある場合は必要なサポートなど社会資源の活用を検討します。


こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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