発達障害と思ったら境界知能でした【WAIS検査でIQがわかった時、精神科医が9分で説明】

Описание к видео 発達障害と思ったら境界知能でした【WAIS検査でIQがわかった時、精神科医が9分で説明】

0:05 (1)はじめに
0:28 (2)発達障害とその診断まで
2:16 (3)WAIS検査・IQと境界知能・知的障害
5:32 (4)発達障害と境界知能は合併しますか?
6:06 (5)境界知能が見つかった影響は?
7:08 (6)境界知能が見つかった時の対策
8:25 (7)まとめ

不注意(ミス)や不適応などがあり発達障害を疑い診察と心理検査(WAIS検査)を受けた結果、実は「境界知能」だったとわかることがあります。しばしば葛藤は生まれますが、合う環境を選ぶなどの対策が取れる面もあります。
精神科医が要点を約9分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
チャンネル登録お願いします    / こころ診療所チャンネル  

↓↓内容の詳細は下記になります。

(1)はじめに
ご質問にお答えします。今回は「発達障害と思ったら境界知能でした」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
今回受けましたご質問は「発達障害だと思ったら、実は境界知能でした」というご質問です。
答えとしては「心理検査で時に判明する」とお答えします。
(2)(大人の)発達障害の診断まで
<発達障害とは>
発達障害は、生来の生まれながら脳の機能の強い偏りです。
幼少期に見つかって、いわゆる「療育」サポートを受けることが多いです。
一方で、大人になって初めて診断されることも少なくありません。
<主な発達障害2つ>
①ADHD
ADHDは不注意・多動・衝動が特徴の発達障害で、忘れ物や失言などが目立ちます。
②ASD(自閉症スペクトラム)
ASDは「社会性の障害」や「こだわり」が特徴の発達障害で、「空気を読まない言動」などが目立ちます。
<大人の発達障害>
大人の発達障害は、成人後に不適応などから自発的に受診をして見つかる発達障害です。
底では受診で診察を受けて心理検査などをして診断をされます。
そして、もし診断を受けた場合は、必要に応じて福祉的なサポートを受けることもあります。
<受診に至るきっかけ>
人によっては幼少期からの慢性的な生きづらさを持つ方がいます。
また、大人になってから不適応を繰り返してしまう方もいます。
また、ネットでの情報を見て、自分の生きづらさとすごく合っていると思う方もいます。
<診断のポイント>
幼少期から持続する障害のため、以下の3つがポイントになります。
まずは「今の」発達障害特有の症状や影響が強い」こと。
続いて、その症状が幼少期・子供の頃から続いていること。
もう一つはあ「客観的に見ても」特徴が目立つことです。
<診断のためにすること>
①病歴
幼少期及び最近の経過や特性などを問診で聞いていきます。
多くの情報が入る一方、主観の要素も入ることに注意が必要です。
②心理検査
主に「WAIS検査」などの心理検査を行うことがあります。
客観的な情報が入ることが大きいですが、発達障害に特化した情報は部分的です。
<WAIS検査>
WAIS検査は有名な知能検査で、全体のIQや、より細かい様々なIQが出てきます。
発達障害では得意と苦手のばらつきがあるなどいくつか特徴があります。
診断のための客観的な資料の一つになります。
結果、発達障害の検査をすると、付随してIQもわかることになります。
<IQとは>
IQははいわゆる「知能指数」で、考えたり動いたりする能力の全般を表す指標です。
平均は100で高いほどいいとされ、100人中95人は「70から130の間」とされます。
主にこの数字を通じて「境界知能(IQ71-85)」及び「知的障害(IQ70以下)」が診断されます。
<知的障害>
知的障害は主にIQ70以下で定義され、約2.5%の人が該当します。
生活に支障が強くあり、大半の方が幼少期に見つかります。
そして多くの方は特別支援教育など社会制度で保護され、サポートを受けながら育ちます。
<境界知能>
境界知能は「IQ71から85」で定義され、約13%が該当します。
物事が入り組んでくると支障が強くなるため、子供よりも「成人での発見」が現実的には多いです。
これは厳密には障害ではないので、福祉的なサポートは原則としてはありません。
なお、境界知能では、一見発達障害と似た症状が出る事があります。
<ASDと似た境界知能の症状等>
まずは「知的機能の限界」から、ASD同様にマルチタスクの苦手さが目立ちます。
また、変化によるストレスの大きさと心理的反応が、ASDのそれと似ます。
もう一つが「複雑な場を理解しきれずの問題発言」。知的機能の限界から、一見「空気を読まない」発言が出る事があります。
<ADHDと似た境界知能の症状>
まずはいろいろ無理がかかった時に「不注意やミス」が出ること。
またはストレス対処が限界のときに「衝動性」同様感情がコントロールが難しくなること。
そして場のニーズを理解しにくいことによって、ADHDと同様の失言が出ます。
<心理検査後に起こりうること>
まずは不注意が強くてADHDだと思ったが、実はIQ70台の境界知能だった方がいます。
また、マルチタスクが難しいためASDを想定したが、実際は境界知能IQ75だった方もいます。
そして「不適応を繰り返す」背景が、実は境界知能だった方もいます。

(4)発達障害と境界知能の合併
発達障害と境界知能は合併することがあります。
<発達障害と境界知能の合併>
発達障害と境界知能は、前者は偏り、後者は全般的知能で定義が違うため、合併することがあります。
特性的な面で「境界知能」だけでは説明が付かないぐらい強い場合、「合併」の可能性を想定します。
そして「合併」の場合は、より生活面の障害が重くなりやすいため、しばしば手厚い援助を要します。

(5)境界知能が見つかったときの影響
境界知能が見つかった時の影響は「いい面もつらい面も」あります。
<境界知能発見のいい面>
まずは「生きづらさの原因がわかる」原因不明で自分を責める代わりに、冷静に対策を探し始められます。
そして「知った上で日々の対策をとれる」環境調整することも含めてになります。
さらに「合う環境を模索できる」しばしば生きづらいときには「環境とのミスマッチ」があり、そこの見直しが可能になります。
<境界知能発見のつらい面>
まず「IQの数字が独り歩き」して、自分のできる事の限界に直面してしまうところがあります。
その結果、目標設定や自分のあり方の見直しがしばしば必要になります。
そして、知的障害とは違う部分として、福祉的なサポートが、生きづらさがあっても原則受けられないことがあります。

(6)境界知能と診断されたときの対策
「いい面を見つつ合う環境を探す」ことです。
<いい面を見る>
この知能検査は確かに数字で出ますが、確かに幅広い範囲の結果ですが、見られない要素も多くあります。
また「つらさは今後減らしうる」こと。環境を変えることで、境界知能があってもつらさを減らせる余地があります。
そしてこれまで「困難を抱えつつも生き抜いてきた」こと。これは今後を支える自信にもなりえる面があります。
<合う環境を探す>
生きづらさがある時、多くは環境とミスマッチがあって生きづらさが生じてきます。
境界知能では、複雑さが少なく、知的機能よりも「人柄」や「姿勢」などが大事な場所を選ぶとうまくいきやすいと思われます。
そして「合う環境」ミスマッチない環境があればストレスも「生きづらさ」も減ることが期待されます。

(7)まとめ
今回ご質問「発達障害と思ったら境界知能でした」について見てきました。
大人の発達障害は、生きづらさを背景に受診して診断されますが、その途中で主に知能検査(WAIS検査)をしていきます。
その結果IWの数字から「実は境界知能だった」ことが予想外に判明することがあります。
この結果には葛藤しやすいですが、いい面を見つけつつも受け入れを進め、合う環境を探して選んでいくことが大事です。

こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)

#発達障害 #境界知能 #生きづらさ #WAIS #IQ  

【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

Комментарии

Информация по комментариям в разработке