耳鼻科専門医が副鼻腔炎を治す市販薬やセルフケアを徹底解説

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副鼻腔炎を治す市販薬やセルフケアについてのお話をします。

副鼻腔炎つまり、蓄膿症の薬で最初に思いつく薬はチクナインだと思います。チクナインはとても良い薬です。
有効成分は、漢方の辛夷清肺湯という薬になります。
この薬は病院でも良く処方されます。
でも実はこのチクナインだけでは副鼻腔炎に対して力不足です。
なぜなら副鼻腔炎を良くするのに重要な、鼻詰まりには効果がないからです。

この動画では、チクナインの効き目や、もっと良く効く市販薬を解説していきます。動画の後半には副鼻腔炎を治すセルフケアもお話ししますので是非最後まで動画をご覧下さい。

【参考文献】高張性食塩水による鼻うがい
https://apjai-journal.org/wp-content/...
鼻うがいの効果
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32427...

0:00 タイトル
0:55 ①チクナインの特徴
1:53 ②風邪の後の副鼻腔炎
3:00 大事なこともう一つ
4:04 ③点鼻薬
4:53 ④鼻すすらないでかむ
5:27 ⑤鼻うがい
7:04 鼻うがいの裏技
8:26 小括
9:05 病院での治療法

まずチクナインの成分を見てみましょう。
辛夷清肺湯は炎症を抑え、粘液を溶かし、鼻の粘膜を潤すことで効果を発揮します。
鼻の中の熱い感じや痛みがある、ネバっとした鼻水がある。こんな症状に特に有効です。
この漢方薬を飲んで、90%以上の人で自覚症状が良くなったという報告もあるくらいです。
しかし、この薬が効く人は、慢性副鼻腔炎の人です。
副鼻腔炎は、急性と慢性に分かれます。
慢性は、3カ月以上蓄膿症の症状が3つ続く人です。
蓄膿症の症状は、鼻つまりと、黄色のネバっとした鼻水、そして鼻水がノドの落ちる感じつまり後鼻漏です。
チクナインはこの3か月以上続く副鼻腔炎に有効なんです。

でも今、動画を見ている人の多くは、そこまで症状が長引いていない人だと思います。
風邪をひいて、咳やのどの痛みがなくなって、数週間経つのに鼻水が続くと悩まれているのではないでしょうか?
この場合は、3カ月未満ですのでチクナインはNGです。
すこし効果が弱いからです。

こんな場合、私がオススメする市販薬は、葛根湯加川きゅう辛夷です、
鼻づまりにとても効果があるからです。
鼻づまりを取ることは、副鼻腔炎の予防や治療にとても大事なのです。
風邪から副鼻腔炎にこじれるのは、鼻つまりが長く続いた時です。
風邪で鼻の奥が詰まると、吸い込んだ新鮮な空気が、鼻の周りの空洞つまり副鼻腔へ、まわらなくなるからです。
鼻の周りの空洞つまり副鼻腔の換気が悪くなって、締め切った部屋のように、ジメジメし、ネバっとした鼻水が作られるようになります。
そのため、急性副鼻腔炎の治療には、鼻つまりを取ることが最も重要です。
葛根湯加川きゅう辛夷には、鼻つまりを取る3つの成分が入っています。
麻黄に せんきゅうとシンイです。
葛根湯は頭痛にも効きますので、副鼻腔炎による頭の重い感じにも最適です。

もう一つ大事なことがあります。
それはあなたが元々の鼻炎持ちの人かどうかです。
風邪をひいていない時、普段朝起きたら必ず鼻をかむとか、急に鼻がむずむずする。
こんな方は元々アレルギー性鼻炎がある人と考えられます。
アレルギー性鼻炎の方が風邪をひくと、アレルギーがない人より、鼻つまりがより強くなります。
元々のアレルギーで鼻の粘膜がすでに腫れていて、風邪をひいて更にひどく粘膜が腫れるからです。
そのため、アレルギー持ちの人は副鼻腔炎の治療の時に、アレルギー剤も飲む必要があります。
アレルギー剤で、アレルギーによる鼻つまりを取る必要があるのです。

アレルギー剤については、こちらの動画で解説しています。
オススメはフェキソフェナジンです。
安く効果が高く、眠気も少ないからです。
ちなみに、アレルギーがない人が、風邪の時にアレルギー剤を飲んでも全く効果はありません。
これは実験でも証明されていますが、鼻水が出るメカニズムが違うからです。
いずれにしても、アレルギーの飲み薬は、アレルギーの鼻水を止める効果はありますが、鼻つまりには効果が乏しい印象です。

ここで鼻つまりをとるのに、まず一番に、私がお勧めするのは、点鼻薬です。
それもステロイド入りの点鼻薬、商品名はフルナーゼ点鼻薬です。
欧米では副鼻腔炎治療のガイドラインでも、このステロイド点鼻薬の使用が強く推奨されています。
鼻水を良くかんでから、点鼻薬を鼻にさして、深く目の方向に向けて、噴霧してください。
この方向の先は、中鼻道という副鼻腔への換気ルートの入口になっています。
この部分のつまりを広げてあげることで、副鼻腔炎が早く良くなります。
鼻と副鼻腔の風通しが良くなるからです。
1日2回を目安に使って下さい。
薬を使って、すぐ鼻が通るといった即効性はありませんが、じわ じわ と鼻通りがよくなるはずです。

風通しが良くなるという意味では、鼻をすすらずに
良くかむことが、副鼻腔炎のセルフケアになります。
鼻をすすると、鼻から逆に中鼻道を通って副鼻腔の方に圧がかかります。
鼻の周りの空洞から、出てくるべき液体がでてこないで、逆流することになります。
なので副鼻腔炎がこじれやすくなるんです。
特にお子さんでは、はなすすると中耳炎にもなるので、注意してください。
優しく鼻をかんで、鼻水を外に出すようにしてみてください。

先ほど紹介した市販薬を使うと、副鼻腔から膿がよく出るようになります。
なので最初の数日は鼻水が多くでて鼻をかむ回数が増えます。
薬を飲んでるのに副鼻腔炎が悪化したと感じる人もいるくらいです。
出てくる鼻水をすすらないで、鼻水をかんで鼻の外に良く出すようにしましょう。


鼻水がかんでも外に出ないという人には鼻うがいがおすすめです。
鼻うがいをセルフケアにおすすめする理由は次の3つです。
鼻の奥に溜まった膿や鼻水を外に洗い流すことができる
鼻につくアレルゲンを洗い流すことでアレルギー性鼻炎も改善できる。
鼻を洗うことで鼻の粘膜が収縮して鼻づまりが解消する。
この鼻うがいできるだけ行いましょう。

採算説明していますが、鼻の周りの空洞に膿がたまるのが副鼻腔炎です。
鼻うがいにより、鼻の隅々の膿を外に出すことができます。
鼻の奥の副鼻腔への入口がきれいになります。
そのため早く副鼻腔炎がよくなります。

またアレルギー性鼻炎を合併している場合も、鼻うがいは有効です。
原因となる花粉やダニ、ホコリを洗い流すことでアレルギー反応を弱めることができます。
アレルギー反応が弱まれば鼻の粘膜の腫れも治まり、副鼻腔への風通しがよくなります。
鼻うがいのやり方はこちらの動画でまとめてあります。

市販の鼻うがいのグッズを使うと簡単にできます。
チクナインでおなじみ小林製薬からはハナノアという鼻うがい容器が売られています。
自分に合った手に入りやすい容器を使いましょう。
大事なことは真水を使わないことです。
真水を使うと鼻にツーンとして痛くて涙目になってしまいます。
体液と同じ濃度の0.9%の食塩水を使いましょう。
そうすると鼻の粘膜を刺激することなく痛みがありません。
現在、ドラッグストアでは0.9%の食塩水は、コンタクトレンズの洗浄液として売られています。
なので、コンタクト関連の商品棚でコンタクト用食塩水を探して購入してください。
最低片鼻100mlずつ、1日1から2回、寝起きか寝る前にすると良いと思います。

この鼻うがいですが、オススメの裏技があります。
それは塩分濃度を2から3倍に濃くして鼻うがいをすることです。
そうすると、鼻つまりが特によく取れるのです。
この濃い濃度の高張性食塩水を使った鼻うがいの研究では、95%の人で鼻つまりが解消されると報告されています。
鼻の粘膜の内部の水分が、浸透圧の関係で、濃い鼻うがい液に引っ張られてしみ出てきます。
そのため鼻の粘膜の腫れが減り、鼻通りがよくなります。

もちろん鼻うがいの時に、鼻が痛くないのは0.9%の食塩水を使った時です。
鼻がすこしツーンとしてもよい人でしたら、食塩濃度を1.8から2.7%くらいに濃くして食塩水を作ってみましょう。
塩分濃度が濃くても真水ほどの痛みはありません。
大体の濃い食塩水濃度でよいと思います。
水200から250㎖に食塩を小さじ1杯5g入れると、2から2.5%の食塩水ができます。
この食塩水で鼻うがいをしましょう。
私は今風邪を引いているので昨日の夜寝る前、この濃度の食塩水で鼻うがいをしました。
少しツーンとしますが100ミリ程度なら耐えられ、朝まで鼻の通りが良かったです。

以上副鼻腔炎を治す3つの市販薬と2つのセルフケアを紹介しました。
まず葛根湯加せんきゅう辛夷を飲んで鼻つまりをとりましょう。
アレルギー性鼻炎がある人は、フルナーゼ点鼻液を併用すると良いです。
慢性となった場合はチクナインも飲みましょう。膿を外に出す作用が強いからです。
これら市販薬は、すべて薬の作用点、効く部位が違います。
なので3つの薬をすべて併用して使っても問題がありません。
そして鼻すすりをすることなく、鼻うがいをすると、副鼻腔炎を治す最強の治療になります。
この治療で1ヶ月しても治らない場合は病院を受診してください

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