【藝祭2023】声楽科2年有志

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D年重唱ガラコンサート

2023年9月3日(日)東京藝術大学第6ホール


《プログラム》
ルネサンス

1. Tant que vivray en aage florissant /C. de Sermisy 0:00
花咲く日々に生きるかぎり
藤木梨里(S) 廣狩花恵(A) 阪本京(T) 板戸耀央(B)

フランス・ルネサンス期の作曲家、クローダン・ド・セルミジ Claudin de Sermisy(ca.1490-1562)による最も有名なシャンソンの 1 つで、詩は同じくフランス・ルネサンス期のクレマン・マロ Clément Marot(1496-1544)によるものである。"Chanson"とはフランス語で単に「歌」を意味する語だが、ここでは中世~ルネサンスにかけて創作されたフランス語によるポリフォニー(多声音楽)の世俗声楽曲のことである。特徴として、この曲もそうであるが、詩の内容はほとんどが恋愛で、歌詞は一シラブルに一音符というスタイルが貫かれており、最上声部が主旋律を担っているという点である。また、曲頭に長―短―短の
リズムを用いていることもシャンソンの特徴の一つであり、これはルネサンス期に発達したカンツォーナに多大な影響を与えた。

2. Awake, Sweet Love/ J.Dowland 04:23
目覚めよ、甘い愛よ
藤木梨里(S) 廣狩花恵(A) 阪本京(T) 八木陽臣(B)
チェンバロ:佐藤輝季


ジョン・ダウランド John Dowland(1563-1626)はイングランドの作曲家、リュート奏者である。彼はエリザベス 1 世の元で宮廷リュート奏者になることを望んだが叶わず、各地を放浪の後デンマークのクリスチャン 4 世の元に奉職した。作曲家、リュート奏者としてダウランドは当時最高の人気を誇っており、本曲もリュート伴奏の声楽曲として作曲された(本公演ではリュートのパートをチェンバロで演奏する)。曲の大意は、自分が不実だと思い、絶望していた恋人が自分の元へと帰ってきた喜びを歌い上げたものである。

バロック

3. O come sei gentile/ C.Monteverdi 07:19
おお おまえは何と愛らしいのだろう
一戸春乃(SI) 醍醐佑海(SII)
チェンバロ:佐藤輝季

イタリアの作曲家クラウディオ・モンテヴェルディ Claudio Monteverdi (1567-1643)が 1619 年に発表した《マドリガーレ集第7巻》の第 6 曲目。詩は、バッティスタ・グァリーニ Battista Guarini (1538-1612)によるもの。小鳥へと呼びかけ、「お前も私も小鳥を捕らえた女性のために歌うが、そこには違いがある。お前は生き生きと歌うが、私は暗く歌うのだ」と自分の悲痛な運命を嘆いている。“canti”, “canto”,“cantando”(歌う)、“vivi”(生き生きと)という言葉は引き伸ばされ、長いメリスマで装飾されている。ト短調、ニ短調とヘ長調をなめらかに行き来し、ト短調で終止する。

4. Nò, di voi non vo'fidarmi HWV189 /G.F.Händel 13:03
いいえ、あなたたちなど信じない
山下智裕(SI) 西藤彩香(SII)
チェンバロ:佐藤輝季

1741 年にゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル Georg Friedrich Händel (1685-1759)によって作曲されたこの曲は、三曲に分かれた短い歌詞を二人のソプラノが掛け合いのように歌う二重唱曲である。本曲はその第一曲である。盲目な愛の神とつれない美の神に翻弄され、報われない恋をした若者が、二人の神を恨んで歌う。この第一曲の旋律はオラトリオ《Messiah》の第一部の“For unto us a child born”に転用されている。こちらでは神を讃える曲となっており、同じ旋律に真逆とも取れる表現を求められる。


古典派

5. Se lontan, ben mio, tu sei K.438 /W.A.Mozart 15:33
愛しい人よあなたが遠くにいると
6. Due pupille amabili K.439 W.A.Mozart 20:03
愛らしい二つの瞳が
山地舞桜(SI) 栗原理緒(SII) 泉晴明(B)
ピアノ:金子備安士

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)が植物学者であったニコラウス・ユーゼフ・フォン・ジャカン Nikolaus Joseph von Jacquin (1727-1817)一家との交流により刺激され、1786 年頃に作曲された五つのノットゥルノの内二曲である。18 世紀の最も重要なオペラ作家、ピエトロ・メタスタージオ Pietro Metastasio(1698-1782)による作詞で、単純でありながらも奥深い恋愛感情が歌われている。

7. Bei labbri, che amore/ L.v.Beethoven 21:27
愛する美しきくちびる
醍醐佑海(S) 阪本京(T)

ドイツの作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827)の、12 のイタリア語の重唱曲 WoO.99 の第一曲目で 1793~1794 年に作曲された。詩は二つの連からなっており、よって音楽も長調の A と短調の B の二つの部分からなるが、この曲では、B の後に再び A を経て終始するダ・カーポ・アリアの形式がとられている。A では「あなたが愛を誓ってくれたら私はそれで十分だ」、B では「愛が実らなかったら私にはもうこの日の光は輝いて見えない」という内容が歌われている。素朴で美しい旋律の重なり方の違いにより、歌詞の心情が繊細に表現されている。

ロマン派

8. Amor, voce del cielo/ G.Donizetti 23:26
愛、天の声
山下智裕(S) 栗原理緒(Ms)
ピアノ:舟山颯人

1836 年に出版された歌曲集《ポジリポの夏の夜 Nuits d'été à Pausilippe》に収められている二重唱。「あなたを愛している、この心を隠すことはできない」と抑えきれない想いの告白から始まる。ハ長調から変イ長調に転調し「どうか私の不安を静めてくれ」と語りかけた後、ハ長調に戻り再び主題が現れ、「愛は天の声なのだ」と瑞々しい恋心を歌う。終始軽快なリズムを刻むピアノ伴奏は、胸の高鳴りを思わせる。

9. Blaue Augen hat das Mädchen /R.Schumann 27:52
青い瞳をあの娘はしている
阪本京(T) 板戸耀央(B)
ピアノ:舟山颯人

作曲はロベルト・アレクサンダー・シューマン Robert Alexander Schumann (1810-1856)で、《SpanischeLiebeslieder スペインの愛の歌》(1849) (Op.138)の第 9 曲目。詩は、スペイン人のフアン・デル・エンシーナ Juan del Encina (1469-1533)の作品を、エマヌエル・フォン・ガイベル Emanuel von Geibel (1815~1884)がドイツ語に訳したものである。「青い瞳をした若い女性に惚れない者はいやしない」という歌で、虜になっている状態が音楽で巧みに表現されている。

10. Phänomen/ J.Brahms(出演者欠席のため演奏取りやめ)
現象
水野麻梨子(S) 廣狩花恵(A)
ピアノ:小形然

この曲はドイツを代表する作曲家ヨハネス・ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)が同じくドイツを代表する文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe (1749-1832)の詩をもとに作曲したものである。ゲーテが編んだ Phänomen という詩は彼の晩年の大作『西東詩集』の中の一つである。この詩では恋愛という現象が自然や神話の隠喩を交えて美しく描かれている。それにブラームスの和声と旋律とが互いに影響し合って絶妙な曲となった。ブラームス特有の変化記号を多用した独特かつ美しい旋律はこの詩が伝えている恋愛の美しさや素晴らしさを助長している。

11. Puisqu’ici-bas toute âme /G.Fauré 30:09
この世ではいかなる魂も
西藤彩香(SI) 永田愛(SII)
ピアノ:小形然

フランスを代表する作曲家ガブリエル・ユルバン・フォーレ Gabriel Urbain Fauré(1845-1924)が 29 歳の時(1874 年)に、フランス・ロマン主義の詩人ヴィクトル=マリー・ユーゴーVictor-Marie Hugo (1802-1885)の詩に付曲し、当時の恋人であった声楽家マリアンヌ・ヴィアルドに献呈した作品。ユーゴーのロマン派詩人と言わんばかりの、愛に対するこの上ない情熱的で心揺さぶられるような言葉に、フォーレはまるで愛の勝利を確信し、賞賛しているかのような決然としたメロディーをつけている。流れるように美しい旋
律が私たちの心に自然と音を運んでくれる。

アンコール Ave verum corpus/W.A.Mozart 33:24
泉晴明 板戸耀央 一戸春乃 栗原理緒 西藤彩香 阪本京 醍醐佑海 永井晴仁
永田愛 廣狩花恵 藤木梨里 星卓澄 水野麻梨子 山下智裕 山地舞桜 八木陽臣
ピアノ:金子備安士
指揮:伊東新之助

《出演者》
【歌唱】
泉晴明 板戸耀央 一戸春乃 栗原理緒 西藤彩香 阪本京 醍醐佑海 永井晴仁
永田愛 廣狩花恵 藤木梨里 星卓澄 水野麻梨子 山下智裕 山地舞桜 八木陽臣

【ピアノ/チェンバロ】
小形然 金子備安士 佐藤輝季 舟山颯人

【指揮】
伊東新之助

《演奏会スタッフ》
石本壮矢 板村稔 伊藤心菜 桑原隆浩 白川希望 髙橋奎道 細谷唯衣 前田梨緒
森田隆徹 保田康介



《撮影》
河村さつき(音楽環境創造科学部2年)
中山槙悠(声楽科学部2年)
渡辺美桜里(先端芸術表現科学部2年)
宇都本駿太(作曲科学部1年)

《動画編集》
河村さつき(音楽環境創造科学部2年)

《録音》
阿部かのこ(音楽環境創造科学部3年)
中村環希(音楽環境創造科学部3年)
松村道知(音楽環境創造科学部3年)
澁谷陽奈(音楽環境創造科学部2年)
藪崎友輔(音楽環境創造科学部2年)
内野知哉(音楽環境創造科学部1年)
白川健斗(音楽環境創造科学部1年)

《音声編集》
藪崎友輔(音楽環境創造科学部2年)

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The festival of Tokyo University of the Arts

今年度藝祭のテーマは「いま、ここで」
2019年以来の完全対面開催を予定しています!

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