◆月影の花 ~ウンゼンツツジに寄せて~(作曲:江原大介)Azalea(Daisuke Ehara)〈陸上自衛隊中央音楽隊〉YDOE-A08

Описание к видео ◆月影の花 ~ウンゼンツツジに寄せて~(作曲:江原大介)Azalea(Daisuke Ehara)〈陸上自衛隊中央音楽隊〉YDOE-A08

長崎県雲仙を舞台に自然や史実を表現し、キャッチ―な旋律と和声は、まさに「和」作品!

【フル音源】
月影の花 ~ウンゼンツツジに寄せて~
作曲:江原大介
Azalea
Composed by Daisuke Ehara

Grade:3.5
Time:7:00

楽譜の詳細(編成など)はこちら!
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演奏:陸上自衛隊中央音楽隊
指揮:2等陸佐 教育科長 佐藤文俊
Performed by Japan Ground Self-Defense Force Central Band
Conducted by LTC Fumitoshi Sato

《作品紹介/Program notes》
この作品は雲仙市立小浜中学校吹奏楽部委嘱作品で、2023年に作曲されました。
月に照らされた花、あるいは月夜の山、自然が生み出す光景はまさに芸術的です。神秘の力を感じながら「夜明け」をイメージし、月影の花(つきかげのはな)と名付けました。作曲に際して、美しい雲仙の自然が音楽の要素として意識されています。曲は全三楽章から成る作品で、明確な内容となっています“静寂の中、一筋の光が差し、やがて花を照らす。そして、月の光を浴びた花は風になびき、やがては大きな花を咲かす、そこには「未来への夜明け」というメッセージも込められています。
ウンゼンツヅジは長崎県の県花でミヤマキリシマとも呼ばれています。雲仙では標高700メートル以上の高地に群生する植物として、地域の自然環境に根付いています。また、坂本龍馬が霧島を訪れた際に美しいツツジに触れ、その印象を手紙で伝えていたことは、植物が人々に与える美的な感動や記憶に関する貴重な記録となっており、九州地方で美しく咲き誇っていたようです。17世紀、現在の長崎県島原半島(雲仙)では数万人のキリスト信者が殉教したといわれています。神道と仏教の伝統と結びつき、地元住民から領主までが改宗しました。しかし、徳川幕府の弾圧で厳しい時期が訪れました。拷問にも屈せず信仰を貫いた彼らの姿勢は、今でも雲仙地域に残る美しいミヤマキリシマの花々と共に、その苦しみと信仰の強さを物語っています。

この作品は、一人一人の個性、可能性を引き出せるように模索した末に完成した作品です。
雲仙市立小浜中学校吹奏楽部の18名の部員のために作曲しました。2022年度委嘱作品「村雨」とともに、指導者である森下晃英先生とのご縁と指導の元に産まれた作品です。
日本を意識し、間の取り方や伝統的な音階の使用、あとはオーケストレーションにも工夫しています。自分自身、試行錯誤した書き方によるものです。
この曲は2023年全日本吹奏楽コンクールの自由曲として、同吹奏楽部と着任一年目で顧問の寺田玲也先生による指揮で演奏され、50人規模の大編成の出場校が並ぶ中、長崎県代表として出場し、九州支部大会にて金賞という素晴らしい成績を残しました。(江原大介)

《演奏》 陸上自衛隊中央音楽隊
Japan Ground Self-Defense Force Central Band

 陸上自衛隊中央音楽隊は、1951年(昭和26年)6月、陸上自衛隊の前身である警察予備隊の音楽隊として発足し、以来72年にわたり日本を代表する吹奏楽団として歴史を積み重ねてきた。防衛大臣直轄の音楽隊である中央音楽隊は、国賓・公賓の歓迎行事での特別儀仗演奏を延べ100ヶ国、1,500回以上行い、これらの功績により2015年、「内閣総理大臣特別賞状」を受賞した。
 また、過去のオリンピックや天皇陛下御即位に伴う祝賀御列の儀など、国家的な行事にも数多く参加し、首都圏で開催される定期演奏会及び室内楽演奏会、全国各地へのコンサート・ツアーやオフィス街におけるコンサートのほか、自衛隊音楽まつり、陸海空自衛隊合同コンサート、ジャパン・バンド・クリニックへの出演、CD録音など多彩な演奏活動を行うとともに、全国の陸上自衛隊音楽隊員に対する教育も担当している。
 更に海外での活動として、韓国(2002年、04年、11年)、フィンランド(2014年)、英国スコットランド(2017年)、スパスカヤ国際軍楽祭(2019年)への参加や、米国陸軍軍楽隊・海兵隊音楽隊、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊との共演、フランスでの室内楽演奏、ミッドウエスト・バンドクリニックへの出演などを行うとともに、2015年からはパプアニューギニア国防軍軍楽隊の能力構築支援を行うなど、音楽を通じた国際交流に貢献している。

《指 揮》 2等陸佐 教育科長 佐藤 文俊
Conductor:LTC Fumitoshi Sato

 神戸大学発達科学部卒業。2003年、北部方面音楽隊に打楽器奏者として入隊。  
 2006年に幹部に任官後、中央音楽隊(朝霞)、中部方面音楽隊(伊丹)、2010年には第3音楽隊長(千僧)を務めた。
 2014年、派遣履修生として東京藝術大学において研鑽を積む。
 その後、中央音楽隊運用訓練班長、防衛省陸上幕僚監部広報室での勤務、2019年3月北部方面音楽隊長(札幌)を経て、現在、中央音楽隊教育科長の職にある。
 その間、在米日本大使館での米海軍軍楽隊との合同演奏会やパプアニューギニア国防軍軍楽隊の育成支援など防衛交流にも貢献した。
 打楽器を、坂上弘志、北野徹、指揮法を斉田好男、辻井清幸の各氏に師事。兵庫県神戸市出身。

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