【朗読】諸田玲子「第一話 千客万来」(シリーズ1作目『お鳥見女房』より)~オーディオブック~ 朗読:京谷由香里

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御鳥見役は江戸幕府歴代将軍が鷹狩を愛好した事から、若年寄の支配に属し、鷹場を巡邏して、鷹に捕獲させる鳥の群生状態を確かめる役目を果たした。また、大名屋敷・旗本屋敷・寺社・幕府領など、どこでも立ち入ることが許されていたため御庭番と同様に動静を監視する役割があったと言われている。
そんな御鳥見役という仕事を代々受け継ぐ矢島家で、内助の功を発揮する珠世と家族達の物語。
シリーズ1作目から通して朗読することにいたしました。すべての物語はここから始まる第1話めです。このシリーズは連作短編集ですので、どこからでもお楽しみいただけます。

*作家 諸田玲子さまの承諾を頂き、ご厚意により公開いたします。
『お鳥見女房』(2001年6月)新潮社 所収
🌹諸田玲子さまのオフィシャルサイト http://www.r-morota.net/


◎主な登場人物
 矢島伴之助  御鳥見役。珠代の夫で矢島家の婿養子。
       性格はきわめて温厚で律儀。
  珠世    伴之助の妻で久右衛門の娘、4人の子供の母。
       矢島家の中心的人物
  久右衛門  代々御鳥見役を継ぎ、現在は隠居
  久太郎   長男。御鳥見役を継ぐべく見習い役として出仕
  幸江    長女。旗本に嫁いでいる
  君江    次女
  久之助    道場の指南役として後輩の指導に当たる
 石塚源太夫  果し合いの上、許しを得て脱藩。浪人の身になって
       久右衛門を頼って江戸に出て来た。子供が四人いる。
 沢井多津   小田原藩重臣だった父の仇と源太夫のことをつけ狙う。

▼耳で聴くだけではわかりづらい文中の表記、意味などについて
・四里四方(よりよほう)広さが四里(一五・七キロメートル)四方であること。 俗に、その広さが四里四方で、八百八町に分かれているとされたところから江戸の町をいう 
・鄙(ひな)いなか。都を離れた土地
・小禄(しょうろく)武家時代に、主人から与えられる給与の額が少ないこと
・御家人(ごけにん)徳川氏直属の家臣団のこと
・御会式(おえしき)本来、集会して式を行うという意味であるが、もっぱら日蓮(にちれん)宗で、宗祖日蓮入滅の10月13日を中心に、門下が宗祖を追慕して行う法会(ほうえ)をいう
・うちわ太鼓 文字通り団扇のような形状をした太鼓。仏教用具
・小十人組(こじゅうにんぐみ)江戸幕府の常備軍事組織の一。若年寄に属し、戦時には将軍馬廻りの警固に当たり、平時には小十人番所に勤番し、将軍出行の際に先駆として供奉した。
・厨(くりや)料理をする所。台所
・へっつい ご飯を炊く釜。しっくいで固めた壁土のかまど
・婚家(こんか)結婚して嫁または婿にいった先の家
・うろん 正体の怪しく疑わしいこと
・鷹匠(たかじょう)鷹を飼育・訓練し、鷹狩りに従うことを職とした人
・嫡男(ちゃくなん)正妻の生んだ最初の男子
・出仕(しゅっし)勤めに出ること。また、主君の前に伺候すること
・暗黙の了解(あんもくのりょうかい)口に出して明言しないものの、当事者間の理解や納得が得られているさま
・危難(きなん)生命、身の上があぶないこと。難儀。災難
・習性(しゅうせい)習慣によってできあがった性質。くせ
・霧散(むさん)霧が散るように、あとかたもなく消え去ること
・虚空(こくう)何もない空間。空中。大空
・鬢(びん)頭の左右側面の髪。耳ぎわの髪
・衣桁(いこう)着物を掛けておくために用いる、鳥居のような形をした家具をいう
・双眸(そうぼう)両眼
・眼光(がんこう)目の光り
・高弟(こうてい)弟子の中でも特にすぐれた者
・強面(こわもて)怖い顔つきで他人に威圧感やプレッシャーを感じさせることや、相手に対し強い態度に出ること
・憮然(ぶぜん)意外な出来事に驚いて茫然とするさま。また、失望したり、どうしようもなかったりしてぼんやりするさま
・禄高(ろくだか)武家時代に、主人から与えられる給与のこと
・御徒目付(おかちめつけ)徒目付は、小人目付や徒の者、表火の番などから昇進する御目見得以下(おめみえいか)では最高の役職とされ、100俵5人扶持(組頭は200俵高)で60人ほどいた
・仏頂面(ぶっちょうづら)無愛想な顔つき。不機嫌にふくれた顔つき
・正眼の構え(せいがんのかまえ)攻防ともに隙のない構えであり、剣先を相手の正中線(顔や目)に向けることで、攻撃しづらい状態を作ります
・無念無想(むねんむそう)一切の邪念から離れて、無我の境地に到達した状態
・鍔迫り合い(つばぜりあい)お互いに刀を振り合った後に鍔の部分で押し合うこと、転じて、勝負などにおいて激しくやり合うこと
・裂帛(れっぱく)布を引き裂くような叫び声。剣豪の雄叫び
・気迫(きはく)力強く立ち向かってゆく精神力
・痩身(そうしん)やせたからだ
・顔貌(がんぼう)かおかたち、顔つき
・豪胆(ごうたん) 度胸がすわっていて、ものに動じないこと
・覚束ない(おぼつかない)物事の成り行きが疑わしい。うまくいきそうもない
・賭した(とした)ある目的のために、失うことを覚悟でさし出す。かけた
・総髪(そうはつ)男の髪の結い方の一つ。髪の毛全体をのばし、後頭部で束ねて後ろに垂らすもの
・微塵(みじん)ちっとも。少しも
・けげん その場の事情などがわからず、納得(なっとく)がいかないさま
・豪壮(ごうそう)勢いが強くさかんなさま
・寡黙(かもく)口数が少ないこと
・大言壮語(たいげんそうご)物事を大げさに言うこと
・法螺話(ほらばなし)誇張されたでたらめ話。大げさな嘘
・脱藩(だっぱん)藩をぬけ出て浪人となること
・出来(しゅったい)事件が持ち上がること。物ができ上がること
・いぶかしい 理解に苦しむところがあり不審に思うさま
・濯ぎ(すすぎ)この時代、草鞋や草履などの履物が多かったため、家に入る際には足を洗って入ったので、そのために用意した水や湯のこと
・しゃちほこばった いかめしく構える。威厳をつくる。いばって見せる
・茶菓(ちゃか/さか)茶と菓子
・風貌(ふうぼう)風采と容貌。身なりや顔つきなど、外から見たその人のようす
・無聊をかこつ(ぶりょう)退屈なこと
・感服(かんぷく)深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くこと
・法度(はっと)禁じられていること。してはならない事柄。さだめ
・沽券(こけん)品位や体面
・感涙(かんるい)心に深く感じて流す涙。ありがた涙
・重畳(ちょうじょう)この上なく満足なこと
・屈託(くったく)ある一つのことばかりが気にかかって他のことが手につかないこと。くよくよすること
・知己(ちき)自分の心をよく知ってくれる人。また、単に知合い。知人
・しかつめらしく とてもまじめで堅苦しいさま
・放心(ほうしん)心を奪われたりして、魂が抜けたようにぼんやりすること
・委細(いさい)こまごましたくわしい事情
・忙殺(ぼうさつ)ひじょうに忙しいこと。仕事などに追いまくられること
・叱責(しっせき)他人の失策やあやまちなどをしかること
・奇遇(きぐう)思いがけなく出あうこと。意外なめぐりあい
・驚愕(きょうがく)非常に驚くこと。大きな驚き
・意気軒昂(いきけんこう)元気や勢力が盛んなさまで、威勢のいい様子
・磊落(らいらく)心が広く、小さいことにこだわらないこと
・鯉口(こいぐち)刀のさやの、鯉(こい)の口に似た長円形の口。薄い輪がはめてあり、中より狭く、ここで刀身がすべり出るのを防ぐようにしてある
・諫める(いさめる)禁止する。制止する。とめる
・訶梨帝母(かりていも)その昔、鬼子母神はインドで訶梨帝母(カリテイモ)とよばれ、王舎城(オウシャジョウ)の夜叉神の娘で、嫁して多くの子供を産みました。しかし、その性質は暴虐この上なく、近隣の幼児をとって食べるので、人々から恐れ憎まれました。
お釈迦様は、その過ちから訶梨帝母を救うことを考えられ、その末の子を隠してしまいました。その時の訶梨帝母の嘆き悲しむ様は限りなく、お釈迦様は、「千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子を食らうとき、その父母の嘆きやいかん」と戒めました。
そこで訶梨帝母ははじめて今までの過ちを悟り、お釈迦様に帰依し、その後安産・子育の神となることを誓い、人々に尊崇されるようになったとされています。  
  

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(青字の数字をクリックしていただくと、そこから始まります)
 
   一     0:23    
   二    15:47
   三   27:11
   四    45:31
   五   1:05:42
   六 1:17:50

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