成績の順位は、子どもにどんな影響を与えるのか? 中室牧子教授に訊く「教育経済学の研究」と「教育データの整備」

Описание к видео 成績の順位は、子どもにどんな影響を与えるのか? 中室牧子教授に訊く「教育経済学の研究」と「教育データの整備」

オンライン寺子屋「朝礼だけの学校」では、生徒はみな先生であり、先生も学び続ける生徒です。今日は慶應義塾大学 総合政策学部 教授の中室牧子さんをお呼びしています。教育に関心がある人にとっての必須書籍『「学力」の経済学』 https://www.amazon.co.jp/dp/4799316850 の著者としても有名な方ですね。
 中室さんは教育経済学の学者さんです。奈良のご出身で、奈良女子大学の附属中・高から慶應義塾大学へ進学。あの竹中平蔵さんの研究会に入られていました。卒業後は、日本銀行に入ります。パートナーとともにアメリカ留学をされたエピソードも伺い、中室さんはコロンビア大学で博士号を取得されました。
 中室さんがどんな活躍をされているのかを取材していきます。中室さんが研究者としてリーダーをやっているプロジェクトが、同時並行で10個ほど走っている、とのこと。そのいずれもが、大量のデータをもとに分析する研究だそうです。また、2021年9月から発足したデジタル庁で、デジタルエデュケーション統括という非常勤の仕事もされています。そこでは、教育データの整備にも携わっているということです。

 具体的にどんな研究をしているのでしょうか? 中室さんが分かりやすく解説してくれます。その一つは「成績の順位が、子どもたちにどんな影響を与えるのか?」で、問題意識の発端から、教えてくれます。対話の中では、アメリカの研究で「小学校3年生のときの成績順位が、30歳の時の賃金にまで影響している」という驚きの分析まで紹介されます。「自分はやればできるんだ」という気持ちになれることを意味する「自己効力感」というキーワードも登場。たとえば、同じ問題で、同じ80点でも、「学校内で1位」という場合と、「学校内で20位」という場合で、「学年で1位」の子のほうが後伸びする・・・という事例も紹介されます。
「偏差値などという単線的な物差しで"学校選び"をすることには、慎重でないといけない」と中室さんは明快に指摘。「子どもたちは、周囲の同級生と自分を比較して、自分の価値を決めています」「人間は、他人と比較して"これは自分のほうができる"という優位性を持っていないと、自分に自信を持てない・・・そういう愚かな生き物なんだとすると・・・」と中室さんの話は展開され、「”自分はこれが得意だな”という発見ができるような学校選びをするといいんじゃないか」というアドバイスも登場。私からは、G1サミットに集まる起業家たちが一様に持つ「根拠のない自信」を紹介します。
 研究に続いて、デジタル庁の仕事も伺います。海外の例と比較しながら、日本の「データ整備」の現状を教えてくれます。そして、先日デジタル庁で発表された「教育データ利活用ロードマップ」を中心に、中室さんが考える「データ活用」の重要性を詳しく伺います。
【教育データ利活用ロードマップ】→ https://cio.go.jp/sites/default/files...
 これからますます重要になる「個別最適化」の教育にとって、中室さんの研究や、データ活用をする態度が大事であることが掴めます。
 さて、中室さんがどんな子どもだったのか、も取材します。「跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘で、反抗期も長かったです」と中室さん。自己主張が奨励される学校で育ったことも大きかったようですね。「恥ずかしいくらいに、失敗が多い人生です」と中室さん。

 今日のお題は、中室牧子さんより。
「これからは学び続ける時代になると思います。近年、私の研究室に持ち込まれるテーマも、リスキリング教育、リカレント教育、生涯学習が増えています。時代の変化が激しいので、もっとスキルアップしていかなければならないと感じる社会人や、企業も多い。ですから、教えてもらう期間だけが教育の期間ではなく、ずっと学び続ける必要があります。
 では、ずっと学び続ける時代に、必要なことはなんなのでしょうか? そして、必要じゃないことはなんなのでしょうか? もしかすると、"教える人"がいらなくなるかもしれませんよね。あなたの考えを是非教えてください」

 それでは、「朝礼だけの学校」の投稿欄で会いましょう。
https://chorei.jp/

Комментарии

Информация по комментариям в разработке