長崎県警カラーガード隊 早川さん(23)のデビューに密着!普段は交通反則金担当

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音楽を通して、県民と警察の橋渡し役を担う長崎県警音楽隊。その中の女性メンバーだけで編成される「カラーガード隊」に、今年4月に入隊した早川愛乃さんのデビューまでを追いました。長崎県警カラーガード隊にことし4月に入隊した早川愛乃さん(23)です。「カラーガード」は「旗の警備隊」という意味で、音楽隊の演奏に合わせて旗を使った演技を披露します。カラーガード隊新入隊員・早川愛乃さん:
「曲の演出などで「伝える」ことは警察の広報である音楽隊ならではのことかなと思います」長崎県警の音楽隊ができたのは今から70年前。
普段は警察職員として働きながら、イベントを通して詐欺の被害防止や交通安全の広報活動をしています。その中で長崎県警の「カラーガード隊」は1978年に九州で初めて発足し、去年は50以上のイベントに出演しました。練習は週3回。小学生の時にトランペットを始めた早川さんは、活水高校の吹奏楽部に入部し、九州大会で「金賞」を獲得しました。
当時の恩師、藤重佳久さんの教えはいまも、早川さんの道しるべとなっています。早川さん:
「自分の生活や考え方は高校生の時に(藤重先生に)作っていただいたかなと思っています」早川さんは高校卒業後一時、演奏から離れた時期もありましたが、先に音楽隊に入隊した同級生からの誘いで再びトランペットを手にしました。警察に親しみをもってもらおうと、音楽隊ではアニメの主題歌や演歌など幅広いジャンルの曲を演奏するため日々の練習が欠かせません。音楽隊のうち、現在は6人がカラーガードを兼任しています。
この日練習していたのは長さおよそ2.2メートル、重さおよそ1キロの「ロングフラッグ」と呼ばれる旗を使った演技です。入隊2年目・時安春果さん:「下ろすところがそれぞれでバラバラなので、そこをカウントで一回お願いします」旗の動きを揃えるためにはチームワークとリズム感が重要になります。
納得のいく演技ができるまで、同じ動きを繰り返し練習します。いまの課題は「旗を止めた時の角度」。
少しの差が、見た目だけでなく全体の演技にも影響してきます。4年目・ガード隊リーダー 福江桃果さん:
「回したあとのここで止められてなくて、トップが前に出た状態から次の入りが早くなるので、止めるところでまっすぐ止まって」入隊して2か月あまりー
早川さんの旗さばきも少しずつ板についてきました。リーダー福江さん:
「早川さんが4月に入隊してきて、短い練習時間の中でも一生懸命みんなが練習に取り組んでくれているのですごく助かっています」早川さん:
「音楽隊として音楽は届けられるんですが、ガードがいることによって視覚でも楽しむこと、音楽を盛り上げることができると思うので、いい表現を伝えられたらいいなと思います」早川さんは普段、県警本部会計課の事務職員として働いています。
音楽隊との二足のわらじ、その働きぶりは?音楽隊の先輩・駒田優作さん:
「早川さんには反則金、交通反則金の収入の部分の担当をしてもらっています。今までもミスが全くないぐらい几帳面で、いいと思います。」早川さん:「ニコニコで頑張ってます」先月、大村市で開かれた通算316回目となる音楽隊の定期コンサート。
およそ50人の観客を前に8曲を披露しました。トリを飾るのはカラーガード隊。
早川さんはロングフラッグを初披露しました!早川さん:
「今落ち着いてやれる最大限はできたかなと思っています。(来月の演奏に向けて)短いサイズのフラッグの基礎をまた習い始めて、そちらの演技も練習していくのでショートのフラッグも完璧な演技ができるように頑張っていきたいなと思います」安心安全への願いを旗に込めて。音楽隊に花を添えるカラーガード隊の一員として、早川さんはこれからも練習に励みます。長崎県警の音楽隊は7月、発足70周年を迎えます。17日にはJR長崎駅のかもめ広場で演奏を披露するということです。

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