懐かしの写真館　中央観光バス OSAKA JAPAN

豪華サロンバスの代表格のZIPANG&ORIENT-EXPRESS。大阪～北陸の1泊2日が50万円という値段でも売れたという話しも耳にしたことがあります。関西発のスキーツアーのパンフレットには「憧れのZIPANG号で行くスキー」という見出しもあったほどで、このバスに乗ること自体がステータスでした。バスは移動するための単なる箱だという考えの時代に、このような豪華サロンバスで観光バスの一時代を築きあげ、現在にも語り継がれています。ネオプランの2階建てのORIENTを3台紹介していますが、フロントのレリーフの下の黄色のラインや側面のフェンダーのラインの太さが違っていたり、フロントガラスに貼られた「CHUO KANKO BUS」の字体が微妙に違っていたりしています。また富士重工ボディのUFC車は、フロントバンパーの塗装が違っていたり、側面ガラスの下部からフロントガラスに向かってのガラス分割部分の境目が前期の直線のタイプと後期の斜めに上がっているタイプの差異が見られます。ごくわずかな違いですが注意してご覧いただくとおわかりいただけるかと思います。独特のスタイルの780番はオランダのボーバ社のフートゥラですが、こんな形のバスは見たことがないという方も多いかと思います。1986年に中央観光バスが2台導入しただけで、その後は現在まで輸入された実績がありません。チューリップ等の絵が描かれた塗装で納車され、ボディ更新の際にZIPANGカラーに塗り替えられました。