日本キリスト教団六ツ川教会 ローズンゲン釈義黙想(2024/8/16)

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2024年8月16日(金)

【旧約聖書】
あなたの父と母を敬いなさい。出20:12(協)

【新約聖書】
だから、神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。ロマ15:7(協)

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「ローズンゲン釈義黙想」は、日本キリスト教団六ツ川教会の会員向けのメッセージです。
日々、御言葉を聞くことができるように毎朝5時に更新します。
「公開」設定にしていますので、六ツ川教会の教会員でない方も、ご関心のある方はどうぞ自由にご活用ください。

釈義黙想の後に、呼吸と沈黙の時間があります。
ヨガのトレーニングから学んだ呼吸法のごく基本的な方法を取り入れています。
御言葉を聞き、呼吸と姿勢を整えて、良い一日の始まりとなりますように。
どうぞ今日も笑顔でお過ごしください。

使用しているテキストは『日々の聖句 Losungen2024』(ベテスダ奉仕女母の家出版部、2023年)です。全国のキリスト教書店でお求めいただくことができます。税込み1,400円です。

*ローズンゲンで指定された場所以外は、聖書協会共同訳聖書のテキストを用いています。

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 本日、旧約聖書から与えられた御言葉、「あなたの父と母を敬いなさい」、これはモーセの十戒の1つであることは良く知られています。このローズンゲンは、旧約聖書の御言葉と関連ある新約聖書の箇所が選ばれるのですが、それがローマの信徒への手紙15章7節、「だから、神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。」という箇所です。「父母を敬え」という箇所と、「あなたがたも互いに相手を受け入れなさい」という箇所がどのように対応するのか、一見すると分かりにくいように感じます。

 ローマの信徒への手紙15章4節からはこのように書かれています。「これまでに書かれたことはすべて、私たちを教え導くためのものです。それで私たちは、聖書が与える忍耐と慰めによって、希望を持つことができるのです。忍耐と慰めの源である神が、あなたがたに、キリスト・イエスに倣って互いに同じ思いを抱かせ、心を合わせ、声を揃えて、私たちの主イエス・キリストの父なる神を崇めさせてくださいますように」、このように書かれています。そして本日の箇所に続いていきます。この「互いに相手を受け入れなさい」というのは、14章からの文脈を考慮にいれると、ユダヤ人キリスト教徒と異邦人キリスト教徒に向けて語られています。両者には食べ物に関する異なった見解がありました。この他にも、信仰の強い者もいれば、信仰の弱い者もいました。それで両者が反発し合っていたのです。「強い者」と「弱い者」が共に生きる道は、イエス・キリストによって示されました。イエスが示して下さらなければ、強い者は弱い者を虐げ、弱い者はなすすべがなかったはずです。しかし、そのように立場の異なる者、力の異なる者が互いに相手を受け入れるという信仰者の生活態度は、「キリストがあなたがたを受け入れたこと」が根拠になります。神さまからすれば罪人に過ぎない私たちを、キリストは受け入れてくださっています。それを知ることが、互いに相手を受け入れる道を切り開くことになるのです。

 十戒は、「あなたの父と母を敬いなさい」と言います。誰でも簡単にできるようなことであれば、わざわざ十戒に書かれることはありません。家族だから仲がいい、家族だから敬い、敬われる、家族関係というのはそんなに生易しいものではありません。近いからこそ、難しいのです。父と母を敬えないケースが無数にあるから、十戒に、「あなたの父と母を敬いなさい」と書かれているのです。パウロが「互いに相手を受け入れなさい」という直前に、「忍耐」という言葉を繰り返し使っているのは示唆的です。昔の中国に、大家族で皆、仲が良いという家族があったので、皇帝がその家長を呼んで家族円満の秘訣を尋ねます。その家長は、黙って、「忍」という漢字を百回書いたといいます。ここから「百忍」という言葉が生まれました。家族関係は難しいものです。そこには忍耐が必要です。それは辛いことかもしれませんが、誰よりも忍耐してくださっているのが神さまであることを知れば、私たちもまた忍耐をし、互いに受け入れる道が開かれるのではないでしょうか。

日本キリスト教団六ツ川教会牧師  桐藤 薫

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